自分の記憶を失っても、誰かの記憶の中に私がいる
病気にかからずとも、人は皆いずれこの世から去る。が、残された人の思い出までは消えない。
自分の記憶を失っても、アリスの家族の記憶には、彼女の“生きた証”が刻み込まれているのです。
( c )2014 BSM Studio. All Rights Reserved.
それはこの作品自体にも言える。リチャード・グラッツァー監督が最期の時まで「映画をつくりたい」という意志を持ち続け、観た人の中に“生きた証”を映画に残した。
アリスのたくましさから弱さまで、すべて体現したジュリアン・ムーアがラストシーンで見せる表情が忘れられない。
人を愛する心はいつもここにある、そんな彼女が出した結論に心が救われます。
( c )2014 BSM Studio. All Rights Reserved.
物事のすべてが一瞬であることに、実はアリスも私たちも変わりはない。
それをどう意識していくか。その答えがこの作品にあるのかもしれません。
6月27日(土)、新宿ピカデリーほか全国ロードショー 監督:リチャード・グラッツァー、ウォッシュ・ウェストモアランド キャスト:ジュリアン・ムーア、アレック・ボールドウィン、クリスティン・スチュワート、ケイト・ボスワース、ハンター・パリッシュ 配給:キノフィルムズ 原題:Still Alice/2014年/アメリカ映画/101分 ( c )2014 BSM Studio. All Rights Reserved.
Text/たけうちんぐ