街角で流れるようなラブソングに「これってもしかして私のこと?」と錯覚することはありませんか?
ベタな失恋ソングなんて嫌いだったのに。ありきたりな歌詞に吐き気さえ感じていたのに。
流れる涙の成分は別れの悲しさだけじゃなく、失恋ソングにハマる悔しさも若干あったりする。
その歌を作る人もまた、大粒の涙を流していた。さらにそれを売り出す人も、大量の酒を浴びていた。二人は一度人生の終わりを見て、新たな始まりを知る。
そんな男女だからこそ奏でられる“はじまりのうた”って、どんなうた?
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどでお馴染みの人気女優キーラ・ナイトレイ。
セレブなはずの彼女が、どこにでもいそうな親しみやすいファッションとフレンドリーさで共感を呼ぶ等身大のヒロイン・グレタを演じます。
グレタの歌を売り出すプロデューサー・ダンに『アベンジャーズ』などのマーク・ラファロ。荒くれ者で自己中心的だけど、どこか繊細で優しさが垣間見れる中年男の魅力全開です。
他にも、アメリカの人気ロックバンド・マルーン5のアダム・レヴィーン、『トゥルー・グリット』のヘイリー・スタインフェルド、『ワン チャンス』のジェームズ・コーデンといった多彩なキャストが勢ぞろい。
『ONCE ダブリンの街角で』で世界中から注目を浴びたジョン・カーニー監督によって、その歌が絶望から希望まで果てしない振り幅で届けられます。
失意のふたりが“はじまりのうた”にかけた再生への道
【簡単なあらすじ】
ライブハウスで歌うグレタ(キーラ・ナイトレイ)はミュージシャンの恋人・デイブ(アダム・レヴィーン)に裏切られ、失意のどん底に。彼女の歌を偶然聴いた落ちこぼれの音楽プロデューサー・ダン(マーク・ラファロ)もまた、彼女同様に自殺すら考えるほど落ち込んでいた。
ダンはグレタの歌に感動し、デビューの話を持ち込む。が、レーベルから見放された彼はレコーディングを自力で進め、その録音スタジオをニューヨークの街角で行なう。
この無謀な企画はやがて奇跡を生み出し、一度は崩壊しかけていたグレタとダンの生活が再生し始める――。