失う覚悟を持って本音を話す

私のセックスレス解消方法はかなり荒療治でした。セックスレスに関するコラムでよく「彼を責めてはいけません」と書かれていることが多いですが、めちゃくちゃ責めましたし、言い合いになりました。

オブラートに包んだ言い方でやんわりと伝えて伝わるんだったらとっくにそうしてるわい! 強めに言わないと伝わらないこともあるんです。※個人の見解です。

私はかなりの頻度で、浮気と別れをほのめかしました。スマホにダウンロードしたマッチングアプリを見せて「マーケット調査のためにこのアプリをダウンロードしたけど、私がその気になればすぐに出会えるんだからね?」と忠告することもありました。

「そんなに脅されたら萎える」と言われました時は、「そうですか。性に対する価値観が合わないなら、別れるしかないですね」と伝えました。
「EDだから勃たない」と言われた時も、「病院に行ってくれないとやだ」と何度も伝えました。超荒療治です。

別れを切り出すときは、単なる脅しではいけません、失う覚悟が必要です。ここで別れて、一生会えなくなっても仕方ないという気持ちで言いましたね。

男性は「妻とはもうセックスしたくない」となっても、なぜか独占欲や縄張り意識は十分に残っているため「浮気はされたくない」「妻を他の誰かに奪われたくない」と考えています。(なんて勝手なんでしょう!)

その心理をうまく活用できたのかはわかりませんが、危機感を煽ったことが功を奏し、「じゃあ、定期的にしよう」となり、毎月ラブホテルに行く約束を結びました。

※勃起については病院で処方されたバイアグラに頼っています。

新鮮さがないなら、進化すればいいじゃない

セックスレス解消したての頃は、私からセックスに誘う機会が多かったです。でも、女性からセックスを迫った場合、男性から「やれやれ、仕方なくセックスに応じてやったぜ」という態度で抱かれることがあります。

あれはかなり惨めな気持ちになります。やはり好きな人からは女として求められたいじゃないですか。

でも、ある日を境に彼からセックスに誘ってくれるようになったのです。その理由として、私に変化があったからじゃないかな、と思いました。

服と髪型をイメチェンした

私はずっとカジュアルな格好で過ごしていたんですが、服装をちょっとOL風に大人っぽくしたら彼の反応も変わりました。あと、パーマがかかったロングヘアをばっさり切ってセミロングにしました。

やはりビジュアルが変わると「どうしたんだ…? なんか前と違うぞ…!?」と思って胸がときめくようです。

仕事を頑張った

単純にワーカーホリックになるだけじゃなく、成し遂げたいビジョンを描いて淡々と結果を出していくうちに、彼との関係もどんどんよくなっていきました。

自分の能力を高めると、まともなパートナーであれば敬意を抱いてもらえるというか、改めて「良い人と出会えた!」と再認識してくれるようです。やはり男女の仲はお互いに尊敬しあう部分が必要ですね。

以上、セックスレス解消にいたるまでの道のりです。

家族の反対は他人。エロスとは他人感です
前とは違う自分になることで、パートナーに新鮮さを与えることができます。また、失う覚悟を持つことで関係に緊張感が生まれます。

セックスの頻度が高い時期というのは、相手の気持ちがよくわからないからこそ、「あなたのことをもっと知りたい!」という性的好奇心を駆り立てていたんじゃないかなと思います。

正解が見えない話ではありますが、長期的な関係に再度火をつけるには、新たな自分に出会い直すことが必要なんだと思いました。

Text/りのこ
記事初出:2018.10.11