脅してくる人はこちらから願い下げ

恋人同士って、愛し愛されが大前提ですよね。
あくまでもわたしの考え方ですが、愛することも、愛されることも、根底には“自分のため”という目標があるべきだと思っています。
自分を蔑ろにした先に、いったいなにがあるというのでしょうか。
たとえ片思いでも、両思いでも、交際中でも、結婚してからも、自分の幸せの追及をやめてはいけない、いつもそう考えています。 だから、もしもわたしがあなたの立場だったら、「好きな人ができたから別れよう」と言われたら、「あらそうですか、じゃあ別れましょう」と返しますし、「もう好きじゃなくなった」と言われたら「奇遇です ね、わたしももうとっくに好きじゃなくなった」と返します。
そこで、「うそだよ〜ん」なんて言ってきたら、「嘘でもそういうことを言ってくる人のことは嫌い、だから予定通り別れましょう」と押し通すでしょう。

別れというのは、縁が切れるということです。
縁とは本来流動的なものなので、自らの意志で断ち切るときは本気でなければいけないはずです。冗談であっていいわけがなく、それを脅しにつかってくるような人はこっちから願い下げです。
わたしは、人を愛するし、人から愛されたらうれしい。
だからこそ、わたしを好き勝手に侵害するような人を、力いっぱい引っぺがしてぶん投げます。

わたしはいつも、みなさんに「楽しく過ごしてほしい」「幸せに生きてほしい」と心から思っています。
そして、それができるのは、わたしではなく、みなさん自身だとも思っています。
そのため、この「命に過ぎたる愛なし」の連載では、あくまでも考えられる限りの選択肢を提示し、もしもわたしだったらという立場での回答に留め、決断自体は相談者さん本人に委ねています。
しかし、恋人に暴力を振るわれていたり、支配されていたりする人たちの尊厳と、心と、体と、命が守られない場合、そしてその恐れがある場合だけは、はっきりとお答えさせていただいています。

どうか、自分を蔑ろにされない選択をしてくださるよう、願っております。

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この連載では引き続き読者の皆さまからの恋愛相談を募集します。
最後の一歩が踏み出せない方の背中をドーン!と押すため、今にも崖から落ちそうになっている人を腕一本で引き上げるため、誰かに厳しく叱られたい方の左頬をフルスイングで打つため、わたくしポジティブゴリラは日々ゴリラらしく腕力を鍛えてお待ちしております。

Text/ものすごい愛
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※現在、多数のご相談をいただいております。
ものすごい愛さんに順次回答いただく予定ですが、隔週掲載となるためお待たせしまうこと、すべてのご相談に回答できない可能性もございます。
誠に恐れ入りますが、何卒ご容赦くださいませ。(AM編集部)

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