これから先の未来を彩っていける

これはふざけているわけでも、バカにしているわけでもなく、至極真面目なアドバイスとして聞いてほしいのですが、一度旦那さんと高校生をやってみてはいかがでしょうか?

もちろん、仕事を辞めて高校に通い直す、という意味ではないですよ。
あなたが想像している、世の中の高校生はきっとそういうことをしているだろうな、という小さなイベントをしてみるのです。

実家の押入れに保管しているセーラー服と学ランを引っ張り出して着てみたり、カゴがへこんでいるママチャリを二人乗りしてみたり(公道では道交法に違反するので私道で)、近所の公園にある芝生でお遊びのバトミントンをしたり、シーブリーズや8×4でクールダウンしたり、コンビニの前でパピコを半分こして食べたり。

高校生なんて今に比べてお金はないしクレジットカードも持てませんから、お財布に2000円だけ入れてお金のかからないデート。
子供の教育の話や仕事の難しい話はひとまず休止して、公園などでお互いの好きなものや昨日観たテレビの話で盛り上がる。
夜遅くに素敵なレストランでディナーなんてするのではなく、マックでだべって、門限が19時だからと慌てて帰る。
そういう、“高校生ごっこ”です。

憧れという感情の大半は、自分が経験してないからこそ生まれるものだと思います。
一度もやったことがないから、やってみたいという欲求がずっとあるのです。
荒療治かもしれない、恥ずかしいと思うかもしれない。
でも、高校生に戻った旦那さんを、高校生に戻ったあなたが見ることができたら、あなたの中の感情に少し変化をもたらしてくれるかもしれないのでは、と思います。

過去は今さら塗り替えられないものですが、ポジティブな見方をしてみると、旦那さんの未来を彩っていく存在はあなたです。
青春時代の思い出はもう増やせないですし、なんだったら時間が経つにつれて薄れていくものですが、あなたとの思い出は増えていく一方です。
それって、超ハッピーなことだと思いませんか?

青春時代には青春時代の楽しさがあるように、20代には20代の楽しさが、30代には30代の楽しさ、さらにその先の年齢に応じた楽しさが絶対にあります。
一緒にお酒を飲んで楽しくおしゃべりするのも、お腹周りについてなかなか取れないお肉をつかみ合って笑うのも、赤いちゃんちゃんこを着て写真を撮るのも、高校生のときにはできないこと。
おじさんおばさんになっても、おじいちゃんおばあちゃんになっても、熱情が失われるわけではありません。
愛する人とだったら、ずっとずっと存在し続けます。

これから先、ポジティブを心がけていても、どうしてもどうしても旦那さんの過去に嫉妬してしまいそうになったときは、旦那さんと、お子さんと、みんなで抱き合ってみてください。
そうしたら、目の前の肌に感じるあたたかさこそが絶対に目を離してはいけない、かけがえのない宝物だと、あなたなら気づけるずです。

これから、あなたたちの人生にはもっともっと楽しいこと増えていきますよ。
お互い、ウルトラハッピーな結婚生活を送りましょうね。

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この連載では引き続き読者の皆さまからの恋愛相談を募集します。
最後の一歩が踏み出せない方の背中をドーン!と押すため、今にも崖から落ちそうになっている人を腕一本で引き上げるため、誰かに厳しく叱られたい方の左頬をフルスイングで打つため、わたくしポジティブゴリラは日々ゴリラらしく腕力を鍛えてお待ちしております。

Text/ものすごい愛
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