少年院で学んだパニック障害の症状軽減方法
1.睡眠をしっかりとる
少年院では7時に起きて21時に寝るというのが日課に組み込まれています。
ベッドに入った後に気を削ぐスマホもなく、暇すぎて気付いたら寝てるので寝不足になることがない!やっぱり倒れる日って寝不足がちな時に多い気がするのでしっかり睡眠を取るのは超大事。
2.呼吸法、マインドフルネスなどを取り入れる
スピリチュアルとかではないのでキモいと思わずにちゃんと読んでほしい。
少年院では「マインドフルネス」という瞑想法を授業で習います。
色んな方法があるのですが、その中の1つに呼吸の流れに意識を集中するという方法があって、目を瞑りながら深く腹式呼吸をして、余計なことを考えずに呼吸の流れだけに集中します。
これだけで目がスッキリして視界が澄み渡る感覚になるし自律神経も整うらしいので是非試してみてください。
3.対人関係の悩みから解放される
これは社会にいたらまず100無理なのですが、対人コミュニティというのは本当に厄介なもので「中学の時どうしてあんな狭い世界の中で必死こいて生きてたんだろう」と後悔しながらも、既に現在の自分も属しているコミュニティ(仕事や友人関係)にガチガチに囚われてるというのは、人生あるあるではないでしょうか…。
コミュニティの中にいると自分のことを客観視出来ないし、振り返る時間もありませんよね。
少年院では他の生徒と勝手に話すことや私語が禁止されていたので、気性が荒い不良たちが24時間ずっと同じ場所に缶詰にされても喧嘩が起こることなんてまずなかったです。人間の悩みの9割は対人関係から来るものらしいので、こういうしがらみが無いだけでもかなり快適に生活できました。
社会にいて対人絡みのしがらみが無いなんてことはありえないけど、自分が今属しているコミュニティも所詮はちっぽけなもので世界はもっと広いし「自分は1人でも大丈夫」と言い聞かせておけば、だいぶ肩の荷は下りるし、少し予想外のことが起こってもどうしようどうしようとならなくなります。
4.いつでも倒れていい状況にしておく
これが1番大事。
「もし今倒れたらどうしよう」と思うことで「どうしようどうしよう」のサイクルになること、めちゃめちゃあるんですよ。でも、どうしても思わずにはいられないんですよね。
また、パニック障害は自律神経がおかしくなっているので「どうしようどうしよう」とそんなに思っていなくても突然倒れることがあります。
電車に乗っている時や友達とご飯を食べている時でも急に座っていられなくなったりしたので、今より頻繁に倒れていた時期は人の前で倒れるのが嫌で仕方なくて外出恐怖にまでなりました。
それが少年院の中だといつ倒れてもいい状況なわけですよ。倒れちゃいけないシチュエーションがないし倒れたら先生がすぐに担架で運んでくれるだろうし、願わくば日課を休みたいから倒れたい!(ビックリするくらい倒れなかった)
社会で出来ることは、周りの人に「自分がパニック障害」だということやその症状、それが起こったらどうしてほしいかということを前もって伝えておくことだと思います。
私の場合は30分も寝転がっていれば自然に治るので、救急車は呼ばずに駅が近ければ救護室へ運んでもらうように言っています。
それだけで今倒れても少しは大丈夫という安心感ができてパニックになりにくくなります。
薬に頼ることは…
私は一時期いくつか精神科に通ってたんですけど。パニック障害を治す薬なんてあるわけ無いのにどこに行っても処方されていた薬があって、飲むと体調が悪くなってほんとに怖かったので薬に頼るのは本当におススメしないです。
全部すぐに出来ることばかりなので同じような症状に悩まされている人は是非試してみて下さい!
Text/戦慄かなの
初出:2018.10.02
次回は<「本当に更生したの?」不謹慎狩りをしてくる人たちへ/戦慄かなの>です。
メディアの露出が増えた戦慄さんは「本当に更生したのか」という言葉に違和感を覚えるといいます。「更生」とは何なのか、何かと不謹慎だと非難する「不謹慎狩り」をする人たちへ、戦慄さんは問いかけます。
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