理由その3. オシャレは無駄

田舎では日常のあらゆる行動で無駄が少ないように思う。
買い物や外食をするときは目的地をあらかじめ決めて行く。ガソリン代ももったいないのでなるべく近道をしようとする。帰りに道路が混むのが嫌なので寄り道はしない。というか、寄り道するほどの選択肢はない。

無駄のない行動をするので、帰ったらクレンジングオイルを使って落とさなきゃいけない化粧なんてしてられない。靴だってヒールなんか履いたところで行き先はイオン。そこに何時間も滞在するわけでもないので、いたとしてもせいぜい2時間程度。それだけのために容姿を整えるのはめんどくさすぎる。やはり”無駄”なのだ。(悲しい)

理由その4. いい男がいない

おしゃれしている都会人と地元民の比較イラスト

問題はここ。都会に出たときは、別に恋をする気はなくても誰かに一瞬でも「かわいいな」と思われたいのが本音。だから人が多いところへ行くほど見た目にも気をつかう。人が多いところは若者も多いからだ。

ところが田舎はどうだろう?
若い男なんて電車の中か美容院(客ではなく美容師側)くらいしか見ない。東京行く際たまに乗る電車の中には珍しく男たちがいるが、みな黒い。黒くてズボンがダボダボだ。そっちがその気なら、こっちもこう(すっぴんTシャツGパン)である!

都会には若者若者若者で溢れ……みんなおしゃれしてて……可愛くて……おまけにちょっとイイ男もいる中で日々を過ごしていると、見た目に気をつかいますよね。もちろん都会に住んでる人(出身地は不明)でも手を抜くときは手を抜くと思います。

ところが、ここが田舎と都会の圧倒的な違い。
「テスト勉強してね~~~(まじでしてない)」と言ってテストの点数が58点だった人

「テスト勉強してね~~~(塾に通ってる)」と言ってテストの点数が81点だった人

これくらいに差があるんです。
あいつら「してね~~~」とか言っといて結局塾行ってるじゃないですか? こっちは70点取ったらお母さんが褒めてくれるレベルなんですよ。

でも芋くさいのは悪いことじゃない

芋くささの原因を暴いてきましたが、「芋くさい」なんて言葉は都会人(出身地は不明)が田舎者をバカにするときくらいしか使うことはないでしょう。
芋くさいことは悪いことじゃないし恥ずかしいことでもない、ということを念の為お伝えしておきます。

そう、田舎には都会ほど外見至上主義な人たちがいないのです。
むしろ都会並みに気合を入れてオシャレをすると「なにそれ」と皮肉を言われてしまいます。母にさえ言われてしまいます。
それくらい外見に関して期待をされていないので、見た目にお金と時間をかけなくなります。仮に期待されても都会の人に比べたらかなりハードルが低いので、だいぶ楽ちん。
ここではノーフェ×HYKEの服を着た女は無力なのだ。

でも、どうせならおしゃれでキラキラしていたいよね。親に「ダサい」と言われても、HYKEやsacaiの服だって着たいよ。
そんなわけで、私は新宿伊勢丹へ買えもしない洋服を見に行ってきます!!

Text/oyumi
記事初出:2019.02.04

次回は<結婚したい私たちに突きつけられる言葉No.1「人は死ぬとき1人だよ」>です。
生涯独身は嫌だ、結婚したい!という人の理由は、「孤独死したくない」という回答がよく聞かれます。でも本当は、死に至るまでの孤独な人生のほうが恐ろしいのでは?とにかく味方がほしい……oyumiさんの切な叫び。