これが「最後の恋」ではない
異性愛、同性愛という違いは私にはそんなに大きな違いではないかと思います。あなたはもしかして、同性愛はマイノリティーで出会いが少なく、この恋を逃したら自分の人生も終わるなんて考えていませんでしたか?
地方都市だったら、まだまだそういう現実もあるかもしれませんが、東京で25年も生きてきた私の目から見ると、レズビアンでもゲイでも東京だったら出会いは驚くほどあります。あり過ぎてその場限りの関係が横行するくらいです。大阪、名古屋辺りでも同じではないでしょうか。
だからその彼女が居なくてもあなたの恋愛対象は都会に居れば沢山います。ましてやあなたはバイセクシャルなので出会いは更に広がります。客観的事実としてあなたには無限の恋愛可能性があるという事に気が付いてください。
また恋愛経験の少ない若い頃にはありがちなのですがあなたは恋をしている自分が好きとかそういう傾向はありませんか? 本当に相手のことを思ったり、好きだったりしていますか? 本当に相手のことを好きだったり、愛しているなら、相手の幸せを第一に考えます。
私の20代の経験
私は20代の半ば頃、友人から彼氏と別れるけどその彼氏に興味があるか? と聞かれたことがありました。私はその彼氏のことが凄くタイプで好きだったので、紹介してくださいとお願いしました。とても好きで相手の性格も良かったので、私は楽しく幸せに過ごしていたのですが、2ヶ月後その彼氏は別れた筈の元の相手に戻ると言い出し、結局は元サヤに収まりました。
私はすぐには気付かなかったのですが、倦怠期だった友人カップルのお互いの良さを再確認させるような役回りをさせられていたのです。
もちろんそこで自分に惚れさせられなかった自分の腕の無さに一番の原因があるのですが、私は好きになった人が幸せならばと身を引きました。本当に本当に彼のことが好きでした。でも私は思い通りにならなくても歯を食いしばりました。
私も気が狂いそうでした。どうして私じゃなかったんだろう? どうして私じゃダメだったんだろう? とグチグチ、ネチャネチャ捏ねくり回し、友人からの仕打ちということもあって人間不信にもなり、次の恋愛まで3年くらい引き摺りました。20代の3年を捏ねくり回したのはその時はもったいないと思いましたが40代を迎えた今は良い思い出だし、あの時やっぱり相手の幸せを祈って身を引いた選択は正しかったと思います。