ふるえるような衝撃をあなたに!『美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年』

 日本で最初の国立美術館として、1952年にオープンした東京国立近代美術館が、今年12月1日に開館60周年を迎えます。
これを記念して、日本の近代美術100年の歴史を振り返る大規模展覧会『美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年』が10月16日(火)より開催されます。

美術にぶるっ 岸田劉生 《道路と土手と塀(切通之写生)》 1915年 東京国立近代美術館蔵

 子供の頃に美術の時間で習った西洋美術の有名作品や、ポップで親しみやすい現代美術に比べて、明治・大正期以降の日本の近代美術は正直とっつきにくい……と思っている人も多いはず。
 そこで本展では、「体感すること」「深く感動すること」「知的に考えること」などを通して、美術に触れたときのふるえるような衝撃を「ぶるっ!」というキャッチーな言葉で表現。
近代美術の歴史に親しみが持てるような試みとなっています。

美術にぶるっ 中村宏 《階段にて》 1960年 宮城県美術館蔵

 展覧会は大きく2つのセクションに分かれています。第1部は「MOMATコレクションスペシャル」と題し、通常は会期を分けて少しずつ展示される、重要文化財13点をふくむ近代美術の名作を一挙公開。また会場では、7月まで受け付けていたコレクションの人気投票で、上位にランクインした作品を発表します。
 第2部は、戦後日本の草創期だった1950年代の美術の活力や熱気を浮き彫りにする「実験場 1950s」です。現実へ働きかけ、社会を変革する手段としての1950年代美術。その実験精神を絵画、彫刻、版画、素描、写真、映像を含む300点を超える作品と資料を通して振り返ります。
 本展を通じて、日本の近代美術の歴史を俯瞰で見つめることができるほか、これまで敬遠していた近代美術を味わうヒントも得られるはず。芸術の秋に美術鑑賞デートをするなら、ぜひおすすめのスポットですよ。

名称:東京国立近代美術館60周年記念特別展『美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年』
会期:2012年10月16日(火)~2013年1月14日(月祝)
会場:東京国立近代美術館(東京都千代田区北の丸公園3-1)
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで) 金曜日は~20:00
休館日:毎週月曜日(祝日または振替休日にあたる月曜日は開館し、翌日休館)
    年末年始(12月28日~1月1日) ただし12月25日(火)は開館
観覧料:【前売】一般1,100円 大学生800円 高校生300円
    【当日】一般1,300円 大学生900円 高校生400円
※中学生以下、障がい者手帳等をご提示の方とその付添者(1名)は無料
※来館当日が誕生日の方は無料(要証明書)
※12月1日(土)の開館記念日は無料
※前売券は8月1日(水)~10月15日(月)まで販売
展覧会公式ホームページ、ローソンチケット〔Lコード:34731〕、チケットぴあ〔Pコード:765-203〕、セブンイレブン
〔セブンコード:017-469〕 (いずれも前売券・当日券共通)ほか各種プレイガイドにて販売
問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル、8:00~22:00、無休)
URL:https://buru60.jp/index.html
Text/Fukusuke Fukuda