認めて欲しかったと思ってはいけないの?
カップルのほとんどは、お互いを承認することで愛情を確かめ合います。「いつもありがとう」といったお礼や「いいじゃない、その夢目指してみなよ!」という肯定がよくある承認の例です。しかしそんな関係は、相手が浮気や暴力で一方的に裏切るならガラガラと崩れ去ります。
「私はあんなにあなたのことを承認していたのに。私だって、あなたからもっと認められたかった!」
そんな感情が、怒りとなって残るのです。
そして承認欲求から来ている怒りは、なかなか風化しません。たとえ別の男性に愛されて幸せな結婚をしても「あの時にツケで貸した私の承認」は彼から戻ってこないからです。
奪われた承認は、自分で補充するのが一番
では、あの時こんなに尽くしたのに! という怒りはどうやって鎮めればいいのか。
答えは自分の中です。
まずは「なぜあんなに尽くしたいと思ったんだろう?」と問いかけてみてください。私の場合は、尽くせば尽くすほど承認してもらえるはずだという打算もあって尽くしていました。
本来の愛は、相手からお返しなんて期待せずただ与えたことに満足するもの。口ではわかっていてそのつもりなのに、実は心の底で見返りを求めていたなら……。恨みを晴らすことを考えるよりも「よく頑張ったね、苦しい恋だったけどこうして無事に生きてるね、偉かったね」と承認してあげましょう。
承認欲求と愛を一緒くたにすると、怒りはいつまでも風化しません。けれどそんな怒りを抱いたのも一度は大恋愛をしたからこそ。あなたがいつかは「そういえば、そんな元カレいたっけな」と彼を過去の人にできますように!
Text/トイアンナ
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