どうしてもやられてしまう オス感をムンムンさせているタイプ
舘そらみといいます。だてそらみと読みます。
どうしても気になってしまうタイプの男性が居ます。
オス感がムンムンの人。
「え、あの人?遊ばれてんの?」と友人にも一瞬で見抜かれるようなこのタイプの男性が、どうしても気になってしまう。
数年前、好きになった人もそうだった。
どこか危ない匂いを漂わせて、男くささをムンムンさせて、軽快に喋る人。
さすがに違ったけれど、恐らくリーゼントとハーレーと革ジャンが似合う男。
地方色がして、これでもかと股を広げて座っているような男。
この人たちが凄いのは、こっちのことを女としてしか見てこないこと。
私はそこにやられてしまう。
少しでも私が女らしからぬ言動をすれば嫌な顔をし、お会計は死んでも一円も払わせず、強迫観念かってくらいに必ず車道側を死守して歩き、大して混んでなくても電車の中でスペースを作ってくれ、家の前まで送り、更に「無事帰れた?」と別れてから数歩を心配する。
あと、とにもかくにも発情してくれる。
女子やねん。
女子になっちまうねん。
女子にしてくれる男は貴重やねん。
思わずメスとしての私が惹かれてしまう。
メスになることは、快感なのだ。
こんだけオスの人に発情されると、自分という人間が3倍くらいいい女に思えてくる。
………知っています。
こういう人と一緒に居ると、そのうち「イイイイイ」となることを。
思い込みが激しいし支配力が激しいから、窮屈でたまらなくなるだろう。
まず、こんだけ女性を女子扱いする時点で女子を完全に「弱者」だと思ってるわけで、弱者で居ることが不得意な私が耐えられるハズが無い。
だって、私、
この人にこんな扱いされるほどのかよわい女子じゃねーし!
それにこういうやつぜってー猛烈にバカだし!
素敵なはんなりとした会話とかぜってー出来ないし!
頭でそれを分かっているから、「このタイプはおやめなさい」と懸命に理性を発動させて見て見ぬふりをする。
でも、電車の中で乗り合わせたらこのタイプは気になるし、隣に居る派手な彼女が少し羨ましい。
でもダメ、このタイプの男と居ると堕落する。
そうだ、堕落させてくれるから好きなんだこういう人と一緒に居るの。
私の中の、何もかもかなぐり捨てたい欲求を、解放してくれるんだ。
本当は本当は、私はもうかなぐり捨てて、カジノで全財産すって、西海岸の路地で手品とかで小銭稼いで、押しがけしないとかからないオンボロ車で南に行って、いかだで海に漕ぎ出したりしたい。
そんな欲求が私の奥底に眠っている。
そんな欲求を、このタイプの男なら一緒にしてくれる気がするの(絶対してくれないけど)。
一瞬、どんな冒険でも出来る気がするの。
オスとしての生命力が強すぎて、どこにでも一緒にサバイバルできそうな気がしてくる。あふれ出る生命力。
こういうタイプの男が大好きです!!!!!
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