最近、Amazonのサービスにある、Audibleにハマっています。
Audibleは本をナレーターが音読してくれるサービスです。
40歳を過ぎてババア化が進む私は元々の近眼に加えて老眼も進み、
本を読むならKindleで文字を大きくして読むのが楽ですが、
それも億劫になることも増えて、最近はAudibleで本を楽しむことが
多くなりました。
もともとラジオもよく聴いていたので、音声情報には親しみがありましたし、
ナレーションもプロフェッショナルな方なので内容も聴き取りやすいです。
内容をパッと知りたいビジネス書やハウツー本は倍速再生もできますし、
小説は想像力を膨らませながらじっくり聴けます。
実際に聴いてみて気が付いたことがあります。
普通に本を読むよりも、Audibleの方がより頭の中でその情景を
思い浮かべることに集中できます。
多分普通の読書だと私の場合、文字を見て、脳内で音読をしてから情景を描いていたのが、
一過程省かれるのです。特に小説は頭の中で登場人物が生き生きと動いていました。
Audible三昧のお正月
今年のお正月は久しぶりにホーチミンに行ったのですが、
いつものお気に入りのテーラーで洋服を作った以外は殆ど
ホテルで過ごしました。
果たして行く意味があったか?という疑問も残りつつも
空港大好き、飛行機大好き、現地のSIMカードを買ってUBERで移動するの楽しい
ということで、その欲も満たされたし、格安のマッサージをたっぷり受けられたし、
ホテルのジムでしっかり運動も出来ました。
そして何より清潔で大きなベッドでよく寝た。
セクシーなことは全く無かったけど、
今年の目標は美おじさん成分の復活でもありましたので、
その意味ではいいお正月でした。
で、ホテルやフットマッサージなどを受けながら、私はAudibleを
ずっと聴いていたのです。今回はお正月なのでハウツー系は味気がないかなと思い、
吉田修一さんの「怒り」と有吉佐和子さんの「華岡青洲の妻」を聴きました。
有吉さんの「華岡青洲の妻」は文庫版で既読でしたので、
その復習と言ったところでしたが、
吉田さんの「怒り」は初見で、こちらは初めての内容を想像力を膨らませて読んだので、
より心に深く新鮮に響いてきました。
内容は未読の方もいるので、詳しくは言いませんが、
目の前にいる人間を信じることの難しさ、 情報過多の社会の中で生じる疑念、
男性同性愛者の悲哀、
そして理解されない哀しみに対する怒り。
全てが美しく、逞しく、大変心を打たれました。
封印したと思っていたゲイな私がまだ居たんだということにも
気づかされました。またゲイ恋してみたい。ふふふ。
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