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  • 2017.03.14

男子禁制の「秘密の女子会」を楽しむことと男女平等を天秤にかけてみる

東京五輪のゴルフ競技会場となった、会員制のプライベートクラブ。しかし、普段は女性が正会員になれないため、今問題視されています。男女雇用機会均等法が施工されてからの30年余りで、女性をとりまく環境はずいぶん変化しました。しかし、時代はすぐに変わりません。よりどころになる女子会を肯定してもいいのでは?

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 男女雇用機会均等法が施行され、30年超。
男女共同参画社会基本法も15年超。
私たちの国は男女を平等に扱って、差別を無くすように取り組んできました。
その取り組みのおかげで、女性の社会進出は進み、自立した女性が増えました。
私はそういった自立した女性からの応援でニューレディーとして活動できていると思っていますし、基本的に賛成です。
雇用の機会や権利に関しての平等はドンドン進めって思うのですが、あらゆることがすぐに等しくなれば良いとも思っていません。

 男女の違いには歴史的に時間をかけて形作られてきたものもありますし、
違う扱いをする方が合理的なところもあります。
その点を踏まえ、何でも急いで機械的に平等にすべきだという考え方には反対です。

オリンピックで炙り出された問題

 東京オリンピックに向け、競技場や施設の問題はいったん落ち着きを見せていますが、
今、密かに問題になっているのがゴルフ競技の開催場所についてです。
今の所、埼玉の「霞ヶ関カンツリー倶楽部」という、歴史ある名門のゴルフ場に決まっています。過去国際的な大会も開かれたことのある素晴らしいコースであることが理由のようです。

 でもこの施設、本来はプライベートなクラブで、日曜日は正会員しか使用できない上、その正会員になれるのは男性のみという決まりがあります。
そのため、性差別への反対というオリンピック憲章に反するので、規則を変えろという動きがあるようです。

 私は変える必要はないと思います。
もともとプライベートなクラブであるし、規則は変えず、オリンピックの競技施設は辞退すれば良いのにって思うのです。
復興五輪と謳うのであれば、それこそ東北の広々としたコースで行えば良いと思います。

女人禁制/男子禁制だからこそ生まれてくるもの

 学生時代は共学、社会に出てからも女性の多い職場を好んで選んで来た、フェミニストの私ですが、
女性を排除することで育める文化があることも知っています。
私がそれを初めて知ったのは、ゲイバーです。
ゲイバーはもともと時代的に公にし難かったゲイ男性が、自分たちが寛げる場所を造ろうということでできた閉鎖的空間です。

 男同士、ゲイ同士という排他的な空間だからこそ、個性ある文化が育ち、
過剰な女性性を演じるオネエや、やり過ぎる女装の形であるドラァグクイーン、
男らしさを過剰に突き詰めたハードゲイや六尺(襷)、野郎系文化という遊びが生まれたのです。

 女性にもそういう女性だけが集まることによって生まれる独特の文化ってあるように思います。
男よりドロドロしてそうですが、それも込みで楽しいところもあるんじゃないですかね。
ママ友コミュニティや女子会も面倒臭さがある反面、結果楽しいからそういうグループができるのではないかと思います。

 時代の大きな流れは男女平等、男女共同で、それは多分正しいとは思うのですが、
時間をかけてできた違いもあるから急には変われません。
公のものではないプライベートな空間なら、性急過ぎる流れからの緊急避難所として存在していて良いと思うのです。

 いつだって正しさだけで生きていけないのが人間です。 あなたはどう思いますか?


Text/肉乃小路ニクヨ

次回は <タバコを吸うことは本当にリスク? 「正しい」ばかりがまかり通る世の中で>です。
喫煙者への風当たりが強くなってきた昨今。カフェの分煙すら許されず、全面禁煙のみの店舗が増えたり、屋外にある喫煙所が屋根のない雨ざらしだったり。たばこ税も値上がりする一方で、少々やりすぎなほどのヘイトすら感じられますが、肉乃小路ニクヨさんは正しさだけがすべてではないといいます。

ライタープロフィール

肉乃小路ニクヨ
東京の片隅でひっそり生き続けるちょっぴりしょっぱくてサワーなニューレディー。オーバー40歳、崖っぷち女装
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