いきなりメジャーデビューする怖さ
私も20代の頃は血気盛んでした。 自分でホームページ作ってまで毒を吐いていた時もありました。
舌禍もいっぱいありましたし、生意気なこともいっぱい言いました。
でも、幸いなことに今ほどネットは一般的ではなく、スマホもないので、リアルな仲間内での評判だったり、小さな業界内の評判でおさまっていました。
その緩い環境の中で、私は失敗をしながら
見られる側の人間としてのルールや決まりをゆっくりと身に付けられたのです。
これはある意味ラッキーだったなと今は思います。
今の若い人は試行錯誤があまり許されない段階でネットに繋がってしまっています。これは可哀相だなと思うのです。 世界はスマホで個人単位で繋がってしまっています。
某通信会社のCMではありませんが、それこそジャスティン・ビーバーさんなどの海外セレブも、広瀬すずちゃんも、美しくもなく面白くもない人も、暗い人も、政治的志向が偏っている人も、頭が悪い人も、善人も、悪人も等しく繋がってしまっているのです。
何か非常識なことを言うとすぐに拡散し、炎上し、
個人情報の晒し上げで、リアルの人生も追い込まれます。
私はだから、おっかないなーとか、迂闊なことは言えないなとか
そう思いながら恐る恐る宣伝くらいならばと思い、SNSを使っているんですが、
周りを見渡すと結構バンバン、あら、こんなに赤裸々なことまで、
っていうくらい呟いていらっしゃったり、公開されているんですよね。
一番気をつけたいイジリとツッコミ
周りに褒められて、どんどん公開している様は
微笑ましいなとは思いますが、危ないなと思う時も沢山あります。
特に心配なのは素人さんがプロの芸人さんを真似して、ツッコミ、イジリをする時です。
ボケはある種自虐ですから、あまり問題になりにくいのですが、
イジリは大変高度なテクニックがいるのです。
笑いというのは、思っていたこととの落差があると生じます。
ツッコミ、イジリと言うのはこの落差を指摘したり、遊んだりするのですが、
落差や違いを指摘するつもりが、周囲から見ると虐めや差別にしか見えない時が多々あります。
また自分でも気付いていない無自覚な差別や偏見が露呈してしまい、笑いが起こるどころか、炎上となるのです。
SNSやネットはバカ発見機とも言われますが、それはけっこう当たっていると思います。
自分の無知、偏見が試されるものです。
私は恥ずかしがったり、おっかながったりしながら付き合っています。
アナタはどういうスタンスで接していますか?
Text/肉乃小路ニクヨ
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