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  • 2017.01.24

自称・尽くすタイプの女の傲慢さはどうしたらいいか

尽くすことを至上の喜びととらえ、彼氏や彼氏未満ヒモ以下の男の人に家事をしてあげたり、ごはんを奢ってあげたり、現金を手渡したりしていませんか? でもそれは本当に好きな人のためになっているのでしょうか? 友達に「あたしって尽くすタイプなんだよね」と自虐トークするのが、本当は気持ちよかったりしませんか?

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 私、尽くしちゃうタイプなんです。
なんていう女性を結構みかけます。
尽くすと言う女性は最初は一応健気なふりをしてきますが、話をしてみると大体自信満々です。

 面白がって続きを聴いてみると
あれをしてやった、これもしてやったという軽い自慢話が始まります。
私はやっぱりねっと思いながらニヤニヤして聴いています。

 そう、尽くすタイプの女性というのは
尽くす器量を周囲に見せたい人が多いのです。
尽くすことのできる私=器量(甲斐性)のある私
例え相手に感謝されなくても、尽くした事実が残れば周りから評価を得られる。
尽くすことで自分も気分が良くなる。
で、もっと尽くすことに。

尽くすのは道楽だと思った方が良い

 尽くすのが悪いとは言いません。
幸せというのは人の数だけ色々な形があるので、他人の幸せについてとやかく言うつもりはありません。
当事者同士が、その状態が幸せだと思える場合には、そのままその件はスルーします。
でも、尽くすことでその人の人生が破綻しそうな場合もあるわけです。
そんな時にはこっそり肩の荷物を降ろしても良いのでは、と話をすることになります。

 相手に尽くすことは自分の道楽であるとまず最初に理解しておくべきです。
相手にしてやっているのに道楽か?と思うかもしれませんが、 尽くすことで、相手から感謝されたり、周囲から凄いと言われるのです。 それは承認欲求を満たす行為であり、そのためにしているということを自覚しておくべきです。

 過ぎた道楽が身を滅ぼすように、尽くし過ぎは身を滅ぼします。
しかも性質の悪いことに相手も依存させ過ぎで滅ぼすのです。
そのことを肝に銘じましょう。

私の失敗

 今でこそわかったようなことを言っている私ですが、実は私も失敗をしています。
6年くらい前、私にはタイ人のボーイフレンドが居ました。
彼はまあまあ高級なレストランのウェイターでした。
多少の日本語と英語ができたので、あまり不自由なくコミュニケーションはできました。
ルックスも私には勿体無いレベルでした。

 私は当時、大病をして、仕事を休業していました。
家族にも頼れず、一人で入院して、一人で手術を受け、一人で自分を支えていた時でした。
とても辛かったです。
退院した際に暖かいところへ行きたいと思いました。
のんびりした人にまみれて、のんびり過ごしたら、
気持ちも身体も元気になるんじゃないかと思って、逃げるようにバンコクに行った時でした。

 私は誰かに必要だよと言って欲しかったのです。
そうでないと自分がこのままで大丈夫なのか自信が無かったのです。
そんな時に自分の欲しかった言葉を言ってくれて、
実際にスキンシップまで取ってくれる人が現れたのです。
見事にハマりました。タイは物価が安かったので色々な所に連れて行きました。
おこづかいもあげました。

 でも彼は段々増長していき、家族が病気だとか姉が洪水で被害を受けた
と言うようなことも言いだしました。
日本で復職してからも、その度に仕送りなどもしましたが、
薄々勘付いていました。これはオカシイ。
で、周りの友人などにポロッと話をした所、騙されてるということを言われました。
自分が思っていたことを客観的に駄目押しされて、私は彼との関係を断ちました。

尽くし過ぎは相手も駄目にする

 最初は特にお金などを望んでいなかった彼を増長させたのは私です。
でも、人生で一番辛かった時に支えになってくれたのは紛れも無い事実で、そのことは感謝しています。
また、尽くすことは結局は自分の道楽だと気付かせてくれたのも、やり過ぎると自分も相手も駄目にしてしまうと教えてくれたのも彼でした。
遠距離だったから、スパッと関係が切れたのはある意味ラッキーだったのかも知れません。
でもその代償でいまだにバンコクに行く度、思い出の地には近づけません。

 自分の道楽だけなら良いのですが、尽くすことは相手の人生にも影響を与えます。 それも了解の上なら、尽くしてみるのも良いかと思います。


Text/肉乃小路ニクヨ

次回は <女装は身内の恥ですか?――中島みゆきに支えられた私の青春時代>です。
青春時代に好きだった歌手のことを大人になってふと思い出すとき、歌詞の一節が自分の心に深く根ざし、これまでの人生を支えてくれていたことがわかった――そんな経験はありませんか? 肉乃小路ニクヨさんが高校時代に傾倒した中島みゆきのうたの世界は、今まで、そしてこれからの生きる道のりを明るく照らしてくれます。

童貞の疑問を解決する本. 書籍版

ライタープロフィール

肉乃小路ニクヨ
東京の片隅でひっそり生き続けるちょっぴりしょっぱくてサワーなニューレディー。オーバー40歳、崖っぷち女装
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