正しさとは何か?炎上の向こうに見えるもの

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 最近の傾向で嫌だなと思うことが一つだけあります。
叩いて良いと思ったことがあると、
一気に晒し上げ、叩き、炎上させるという雰囲気です。

 たとえばTwitterでアルバイトの店員さんが
店の冷蔵庫で涼んだり、ハンバーガーのバンズをベッドにしたり、
飲食店で全裸で撮影したり、
学生さんがテーマパークでイキがった真似をしたり、
酔った勢いで入ってはいけないところに入って撮影したり。

 インターネットリテラシーがない。
という一言で、赤の他人だったら終わらせて良いと思うのですが、
正義の名の下に、見ず知らずの人が
怒ったり、叩いたり、追い込んだり、何か制裁を加えようとする
風潮があるようなのです。

胡散臭い正義

 私は「正義」という言葉ほど胡散臭いものはないと思っています。
正しいという概念は人の数だけ違っていて、それで当然なのに、
何故か正しさというのは、他人に押し付けたくなるようですね。
そうして正しさと正しさがぶつかり合い、諍いが起こります。

 正しさを押し通そうとする心理は、
正しくなければ愛されないという恐怖心からくるように思います。

 僕って正しいよね?私って正しいよね?
なんで正しさがわからないんだよ。
おまえは間違っている。
そうだ、おまえは悪い人間だ。
だったら罰を与えて教えてあげよう。
ほーら、痛い目にあっただろう。
おまえは間違っていたんだ。
僕は正しい。私は正しい。
だから僕のこと、私のこと、愛してくれるよね?

 私もたまに炎上の現場を目にしてしまったりしますが、
その光景は正義を振りかざすことで愛を乞う、
哀しい人の群れに見えてしまうのです。