空気を読んだ上での権利
ただし、場の空気を読んでもどうにもならないことがあります。
それは相性です。
空気を読んだ上で、自分に合わないと考えて、
自分の努力でどうにもならない環境なら、
その場を立ち去る権利を持っていることを忘れてはいけません。
また、空気を変える権利もあります。
その場合でも、場の空気を読んだ上で行われるべきものだと思います。
私は肥満児でおしとやか成分もかなり漏れていた子供でしたが、
イジメにあったことが一度もありません。
また、何度か転職をしましたが、
どの環境でもイジメにあったことはありませんでした。
でもそれは偶然だったからではなく、
不器用ながらも必死に場の空気を読んで、
努力をしてきたからだという自覚があります。
「そんなことを言っているアンタの女装も空気を読めていない」
というご意見があるのも重々承知しています。
たしかに私の女装は場の空気を乱すこともあります。
でも私が女装をするのは場の空気を変えたいという思いがあるからです。
「○○らしさ」や「○○であるべき」という息苦しい空気を変えたいのです。
だから私は空気を読んだ上で、楽しく柔軟でお淑やかな空気に変える様に
女装をしています。空気を読みながら、戦っているのです。
場の空気を読んだ上で、変えてみる、戦ってみる、無視する、立ち去る。
いずれにしても空気を読むのは最低条件です。
五感を働かせて、いつでも空気を読める良いオンナでありたいですね。
ふふふ。
Text/肉乃小路ニクヨ
初出:2015.10.13