投資をするしかなかった20代

オシャレなものが欲しいなと思っても
思うように物を買えない。
そんな時はそのエッセンスを考え、相似したものを探しました。
その服は何が素敵なのか?
その服を着ることで、どんな層に近づけるのか?
と、考えていました。

食べ物でも、食べる価値があるものは何か?
栄養素で大切なものは何か?
コストパフォーマンスが良いものは何か?
たくさん研究をしました。

また貧しい中でもお金を捻出して
ゲイバーにも通ったり、そこで働いたりして、
文化や流行の知識を仕入れたり、
素敵な先輩方のお話を聞いたり、
ブックオフや図書館を活用してたくさんの本を読んだりして、
話題の蓄積につとめました。
汚い格好ではお店に行けないので
カツカツでも不細工に見えないようによく考えました。

お金を使うあらゆる場面で、そこに意味を見いだそうとしていました。
今考えると、それらの行為は投資そのものだったのです。
将来的なリターンを意識してお金を使うという癖は
投資の基本そのものです。

私は20代前半までぽわんとして育ったので、
貧乏を経験しなければそういうお金の使い方は
身につかなかったかもしれません。