正論をぶつけて勝ち誇ったつもり?人を批判した言葉は自分が一番弱っているときに返ってくる

情けは人の為ならず?

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「情けは人の為ならず」という諺を
皆様一度は聞いた事があると思います。
一般的には二通りに解釈されていて、
情けをかけることはその人を甘やかして為にならない
という意味と
情けをかければ、回り回っていつか自分に返ってくる
という
両方の意味で捕らえられているようです。

でも私の解釈はちょっとだけ違います。
後者の解釈に近いのですが、
人に厳しく当たった言葉は
いつか自分に返ってくるから、
人には寛容で優しく接してあげましょうということです。

エッジの効いた言葉

私は若い頃、
言葉のエッジが鋭い女装として評判でした。
切れ味よく、目の前の人や事象を
バッサバッサと斬りつけていた時期もありました。
「かみそりおニク」なんてあだ名がついていたこともあります。

でも、これは私が実際に体験してわかったことなのですが、
人を斬りつけた言葉は必ず自分に返ってきます。

何故なら人を批判した言葉は
人を斬りつけた後も、
自分の中に留まり続けるからです。

そして、いつか自分が弱って駄目になりそうな時に
自分に襲いかかってきます。
なぜ、あの時、こういう行動を取らなかったのか。
なぜ、ズルをした。
なぜ、手を抜いた。
なぜ、嘘をついた。

もっと頑張れたはず、
もっと誠意を持てたはず、
もっと真面目にできたはず。

自分なりの正しさや正義を拠りどころとした
糾弾の言葉はいくらでも出てきました。

諸刃の剣

客観性を持たない時は
言いっ放しで自分だけがスッキリして終わります。
でも、自分を客観視できる大人になってくると、
人を責めていた矛盾や怠惰や悪意が自分の中にもあることに気付きます。

正しい事を言って、勝ち誇ったつもりでいた言葉が
いつかその正しさで、自分をも切りつけるのです。
特に身体がシンドイ時、心がシンドイ時にそれは起こります。
生真面目に向き合ってしまう人ほど症状は深刻です。
私も人に会うのが面倒になったり、辛くなったりして、
半年くらい部屋に引き篭もったことがあります。

だから思ったのです。
言葉は自分に返ってくるから、
丁寧に使おうと。
いつか自分に返ってきても大丈夫な言葉を人に使おうと。