怒りとニューレディー

もしも、人に対して注意や指導をしなければならない時、
正しいことだから、決まりだからというだけで
叱るのは考えものだと私は思っています。
なぜなら私自身が正しいことからはみ出し気味ですから。
ふふふ。

まず、問題になっているプロセス(過程)を考えて
そのプロセスを振り返り、
どうしてこうなったんでしょう?
どう考えればよかったんでしょう?
と一緒に考えるようにします。

怒りというのはとても人間らしい感情ですが無駄なものです。
瞬間的な感情の沸騰で出た言葉は
必ず双方に火傷をもたらし、何の改善ももたらしません。
だから、怒った時ほど冷静で客観的にならなくてはいけません。

ビジネスの世界では
ここのところ、アンガーマネージメント(怒りのコントロール)
という言葉がもてはやされていますが、
怒ることは無駄だという認識が広まっているからこその動きです。

そんなことを言いつつも私だって人間だから怒ってしまうこともあります。
今までも散々失敗をしてきました。
最近では言葉と内容には気をつけるようになったものの、
鬼の形相で言っていたり、早口になってしまったりします。
時には白目をむいてしまうことも……。
まだまだ失敗は続いています。

でも笑顔で自分が納得できる言葉を周囲に使っていると、
その言葉が返ってきた時に自分の力になってくれるんです。

だから私はいつか怒った時にも
飄々と笑顔でいられるレディーになりたいなぁ
と日々思いながら過ごしています。

Text/肉乃小路ニクヨ

初出:2015.08.25