Return to myself
先週は物理的な鏡の見方について、お話をしましたが、
今週は違った鏡について、お話をします。
よく周囲の環境の悪さや、人間関係の難しさを嘆いている方を見かけます。
でも社会人になっているのであれば、
その環境は自分が選んだもので、友人も自分が選んだもので、
そのことについて嘆いているのは
その環境を選んでいる自らの愚かさを
図らずも周囲に晒していることになります。
なんてね。
人間ですもの、嘆く時もありますわね。
かくいう私もけっこう嘆いています。
「あぁ、○○がむかつく」とか、「○○は気が回らない」とか
「○○はどうしてあんなに意地悪なんだろう」とか。
完璧にできた人間はいないものです。ほほほ。
だから私は嘆いても良いと思っています。
むしろ嘆くことは気付きのファーストステップだとすら考えています。
大切なのは、
嘆きながらも自分にできることはなかったか?
こちらが変わるべきことはないか?
と同時に考えることです。
昔、浜田麻里さんという歌手の歌に
Return to myself という曲がありましたが、
その姿勢こそ、淑女のたしなみだと思っています。
なぜなら優しさと気遣いに溢れたこの国において、
大体の問題は、外的な要因ではなく、
内的な要因に起因しているのです。
つまり、周りのせいだとばかり思っていたことが
自分のせいだったということが結構あるのです。
アナタを映すもうひとつの鏡
そもそも人間関係というのは
自分の心模様を反映したものです。
縁の切れない親兄弟はともかく
友達というのは自分と似た感じの人を無意識に選びます。
私は大人になってから「類は友を呼ぶ」という言葉が
本当にその通りだなと何度か唸ったことがあります。
その人の友達を見れば、大体その人がわかるのです。
また、職場の同僚や上司も、普段の自分の振る舞いを受けて、
貴女への態度を決めるものです。
冷遇されているのは自分の振る舞いが冷遇に値するものだったから
ということはないでしょうか?
貴女にやさしさは足りていましたか?
そう考えると周囲の環境や人間関係は
貴女という人間を映す鏡でもあるのです。
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