夫にガン切れして関係を悪化させる前に「夫婦喧嘩の仲直り方法」

鬼電してきた元恋人は○○だった

子育てとなると最低な男

ものすごく面倒くさいタイプだった元恋人は、わたしが飲み屋にいたり、飲み会に参加したりしていることを知ると、わざわざ電話を掛けてきて「また飲んでるの?」と機嫌の悪さをアピールし、「まだみんな飲んでるし、帰るつもりはない」と突き放すと、「心配で寝れない」「なぜそんなに酒を飲みたいんだ」「俺の気持ちなんて、なにも汲んでくれないんだな」といったふうに、ああだこうだと電話口でごねる人でした。いい加減にうんざりして会話の途中で電話を切って、鳴り続けている気配がしても無視をし、数時間後に会計を済ませて店を出てから確認すると、案の定、二桁の着信履歴が残っている

当時のわたしは、彼の独占欲の強さには辟易していたものの、その分愛されている実感のようなものもないわけではなかった。しかし、その彼と別れた後に気が付いたのは、彼は特別に独占欲が強いわけではなく、もちろんわたしを愛しすぎていたのでもなく、どうやら、自らの不安と衝動を抑えられない人だったということです。

不安や衝動を抑えられないタイプの人と、深く付き合うのは面倒くさいし、しんどい。心からそう思うわたしが、不安に揺るがず衝動的な行動をしない人間かというと、決してそういうわけではありません。

夫は物理的に距離をとるタイプ

例えば、わたしの今のパートナーは、話し合いがこじれて喧嘩になると、さっさと見切りをつけてその場から離れるタイプの人です。それは、お互いに冷静になるために、物理的に距離を取って時間を置こうという意向なのだと思いますが、消化不良のままに置いてけぼりにされたこちらは堪ったものじゃない。まだ言いたいことはたくさん残っているし、途中で逃げるなんて卑怯……と怒りが怒りを呼ぶスパイラル。そしてそんなふうに怒りに燃えるわたしの手の届く場所には、文明の利器、スマホがある。

指先で発信ボタンをタップすれば、勝手に離脱したパートナーとの話し合いを、再び続行することができる。が、一方では、冷静さを失っている状態で、衝動のまま電話を掛けたところで、事態が好転するわけもないともわかっているし、なにより電話口でごねられる面倒くささは、死ぬほど身に染みて知っている。感情の解放先を得たいという誘惑と、冷静になれという理性のせめぎ合い。できることならば後者を優勢にしたいけれども、怒りがそれの邪魔をする……!