自分の顔の満足度
自分の顔のどこが好きか。そんなことを、きちんと考えたことなどあったでしょうか……。
「ここがもうちょっと」と、気に入らない点を考えたことならある。「目がもうちょっとパッチリ二重だったらよかったなぁ」とか、「鼻が高かったら嬉しかったのに」とか、「顔が小さかったら」とか、そういうことです。それでも、整形を考えたことはないので、わたしはおそらく自分の顔に、そこそこには満足しているのだと思います。
例えばわたしの夢が、芸能人になることだったりしたら、顔を整形しないと難しいでしょう。けれど、わたしは芸能人になりたいと望んだことはありません。いや、卵が先か鶏が先か考えると、芸能人レベルのルックス(才能)を持っていれば、芸能人(夢)を目指したかも……いや、目指してないです。
だってわたしは、文章を書くのが上手だったから物書きを目指したのではなく、自分の文章が上手かどうかを知らないで、それでも物書きを目指していました。だから、夢が先にあって、たまたま運よく、才能のようなものを持っていたのです。
しかし、芸能人とは言わないまでも、容姿が関係する職業を夢に見たこともあります。10代の頃は、キャバクラで働きたくて仕方がありませんでした。18歳になって面接に行ったら、無事に働かせてもらえることになったのですが、もしもこの顔のせいでキャバクラの面接に落とされていたら、おそらく自分の顔を恨んだでしょう。もう少し可愛く生まれていれば夢が叶ったのに、と。
恋愛に関しても同じく、「この人!」と思った人に積極的に(肉体を使って)いけば、大概とりあえずそういう仲になれるぐらいには満足しています。望んだ関係が続くかというと、それはまた別の話。ヤった後に、付き合いたいのに付き合えなかったり、セフレ止まりでキープされたとして、もうそれは顔のせいだけではなくて、もっと全体的な魅力の話だろうと思うのです。
もちろん整形で自信を得て、自分の魅力を出せるようになるのは、すごくいいことです。このところ、産後戻らない体重と、子育ての忙しさからくるケア不足で、鏡を見て「わたしブスだなぁ」と思う日が増えてきたわたしは、実際、身に染みてそう感じます。そのうち落ち着いたら頬をピンと張るべく、金の糸でも入れてやろうかと考えてもいます。
しかし、ブスなのが自分で嫌なだけで、他人、とくに男性にブス扱いされても、最近は結構どうでもいい。