恋愛感情だけで結婚しちゃダメ?モラハラ夫を育てない家事のルール

わたしは男を見る目がないんじゃないか

殺風景な霧の山でひとり寂しげにたたずむ新婦の画像 zelle duda

新しい恋人と付き合い始めた時、わたしは32歳で、彼は早生まれの35歳でした。世間一般では、この年齢の組み合わせのカップルだと、付き合い始めに互いの将来のビジョンをある程度示し合い、共有することが多いと思います。

彼は「結婚を前提に付き合いたい」とわたしに告げました。一方のわたしは、これまで書いてきたとおり婚約解消したばかりで、しばらくは“結婚”というものについて、なにも考えたくありませんでした。

もちろん「ほとぼりが冷めるまでは」という理由もあったけれど、実は、それはさして大きな問題でもないとも考えていました。前の恋人から逃げて、しばらく実家に身をおいた際、両親がわたしの選択を尊重してくれたことを思うと、これから先、わたしはどういう選択を取ろうとも、また尊重してもらえるという確信があったからです。

むしろ問題だったのは、自分は男性を見る目がないんじゃないかと、まったく自信が持てなくなっていたことでした。これまで、試行錯誤しながら様々なタイプの男性と付き合ってきたのに、結局、誰一人としてうまくいかなかったという事実が、30代でフリーになったわたしの前に横たわっていました。