「イッた」かどうかは謎のまま。「演技かどうか」は女同士のセックスでも見抜けない!?

「仲間」としての同性セックス

大泉りか 人妻は不倫の夢を見るか? イったふり イク演技 Oscar Nguyen

 SMショーのM女として、縄師とともにステージに立ったり、当時、渋谷にあったフェティッシュバーに通ったりして、せっせと性的な冒険に励んでいた大学時代。アブノーマルなセックスを覚えたり、フェチの世界を覗いたり、変態の方々と触れ合ったりして、わたしのセクシャリティは大きく変化しましたが、その頃、知ったことのひとつに「女性とのセックス」もありました

 といっても、わたしは、バイセクシャルというのは、ちょっと違うかな、と思っています。遊んだり酒を飲んだり一緒に旅行に行くのは、男性とよりも女性とのほうが好きですし、女性ともセックスは出来ます。「親密なじゃれ合いの楽しさ」や「肌触りの快感」、そして「この人とだったら、セックスしてもいいかな、と思うハードルの低さ」は女性のほうが断然に上。もしも、今の夫と別れることになったら、「仲のいい女性と一緒に暮らすのも、楽しそうだなぁ」とぼんやりと考えたりもします。が、仲良くするのもセックスをするのも、“恋愛”というよりも、“仲間”としてであって、 恋愛の対象はずっと男性です。

 というわけで、「女性とのセックスは、気軽に出来る」けれども「恋愛対象ではない」というのが、現在のスタンスです。ってこれ、ヤリチンみたいなメンタリティですよね。自分でもわかっているので、「彼女が欲しい」「彼女を探している」というガチのビアンの女性とは、そういうことにならないように気をつけていました。ってこれもヤリチンメンタリティ……いや、自分から積極的に誘わないけど、アプローチを受ければ股を開くってあたりは、サセコメンタルでしょうか。

 そんなわたしの性事情をよく知っている男友達(肉体関係はなし)と一緒に、大学4年の夏休みに旅行に行った時の話です。「旅行に行った」といっても、その男友達は当時、京都に住んでいたので、観光を兼ねて会いに尋ねたところ、「彼女が金沢に住んでいて、今週末、車で会いにいく予定なんだけど、一緒に乗っていく?」と誘われたのです。就活もうまくいかずに、暇を持て余していたので、即決で行くことを決意したわたしは、男友達とともに金沢へ。そこで、男友達の彼女と合流し、三人で金沢の古都巡りを楽しんだ、その夜のことです。