結果、常連の方々は、見慣れないものが、カウンターの上にあることにすぐに気が付いたものの、一発でアダルトグッズだと看破した人はいませんでした。
では、何だと思ったかというと「でかい箸置き」(形的にはありそう)、「赤福?」(東京ひよ子とごっちゃになってはいないか)「カフェにあるやつ」(オシャレなオブジェだと言いたかったと推測)「イチジク」(色がね。けど、どう見ても違うだろ)といった具合で、ただ、しばし弄った後、「こういう用途がわかんないやつは、オナニーグッズと相場が決まっている」と鋭く答えた人もひとりだけいました。ご明察、乱暴だけど一理ある。

というわけで、「新しいirohaは家に置いてあっても、アダルト用途だとは、マジでなかなか気が付かれないぞ!」ということをお伝えしたかったのですが、だからこそ、うっかりそこらに置いておくと、それと気づかれずにペットをあやす道具にされたり、子供の手に渡ってしまうこともありうるわけで、いくら可愛くても、やっぱり隠しておいたほうが無難ですね。見つかっても「エッチなものがある(ニヤニヤ)」されないだけで、わたしにとっては、もうお宝です。

…次回は《性癖は「生まれつき」と「教え込まれたもの」で作られている》をお届けします。

Text/大泉りか