男性が女性用のラブグッズを触るのは嫌?性事情をどう扱うか/BETSY

男性が女性のおもちゃを紹介すること

今週も読者の方からの質問にお答えします!

TENGAをはじめとする男性用のおもちゃを女性が紹介したり、ネタとして買ってみたり、試しに触ってみたりする方がいますが、男性のおもちゃを軽く扱っている気がしてモヤモヤします。逆はあまり見たことがありません。イロハのお店に男性が行って紹介したり、ネタとして購入してみたり、試しに触れたりしてみても何も思わないですか?
irohaなどのおもちゃは、女性しか話題にしちゃいけない感があるのに、TENGA等の男性のおもちゃは女性でも余裕で触れています。男性がirohaを手にとって紹介したり、irohaをもらって家に置いているところを見たらどう感じますか。

私個人の意見としては、男性用女性用どちらのおもちゃであれ、異性が紹介したり、購入してみたり(「ネタとして」を言い訳に購入するパターンもあると思います)、試しに触ってみたりするのは全く問題ないと思っています。異性がどのような商品に興味があり、どのような刺激を性的快感と感じ、どのようなものが実際に売れているのかを知りたいと思うのは自然なことだと思うからです。

私がそう考えるのは、国内外のおもちゃメーカーや販売会社のホームページを日々チェックし、彼らの「誰でも自由におもちゃを選んで買うことができて、恥ずかしいと思わなくてもいい世の中になってほしい」というメッセージに長年触れてきて、少しずつ感化されてきたからかもしれません。もしかしたら一般の方の場合は、異性がおもちゃに触れたり話題にしたりすることに違和感を感じる人の方が多いのかもしれません。それはやはり「セルフプレジャーは恥ずかしいことで、知られてはいけないこと」だというスティグマが人の心の中にまだまだ残っているからではないでしょうか。

特に女性のセルフプレジャーに関してはタブー視され続けていて、令和のこの時代でも「セルフプレジャーは男性に相手にされない女性が、欲求不満のせいでしかたなくするもの」とされているように感じています。女性どうしでセックスの話は大胆にできても、セルフプレジャーの話ができる人はかなり少ないです。実は、私の仕事であるセックス関連のコラム執筆も、媒体によっては女性のセルフプレジャーの話題がNGにされることも珍しくありません。一方で、男性は中学生ごろからセルフプレジャーの話を学校内でネタとして話す人が出てきますよね。そういった意味では、男性のセルフプレジャーの方が話題として触れやすいのかもしれません。