「女のAV!? そんなの売れないよ!」
本当に女性向け性的コンテンツへの需要はないのか?
Shan Sheehan
こんにちは、わたくしシルクラボの牧野江里と申します。
シルクラボは、女性向けのアダルト映像を制作するメーカーでございます。
わたくしの役職はプロデューサー、ときにAV監督、だったのですが
この度シルクラボの代表取締役社長に就任いたしました…。
お陰さまでやたらと肩書きの多い胡散臭い女でございます。
わが社のモットーはあらゆるコンテンツで「女性を癒して喜ばせる」こと。
そのためには、男性という存在を性的に消費することもやむなしでございます。
いや、むしろ女にだって性を謳歌する権利はある!と主張していきたいと考えます。
女性が性を楽しむ文化を作る!日本に女子エロ菌をばらまくテロ集団を目指しています。
「女のAV!?そんなの売れないよ!」と、私のいるAV業界では常々言い伝えられておりました。
単純に考えれば、男が観ているAVを女が観るようになればシェアは倍増。
こんなに嬉しいことはないはず。
ですが、先人たちは「女性にAVを見てもらうことは“無理”」と決めつけていました。
ちょこちょこと女性向けAVの可能性に賭けて作品をリリースしたメーカーもあったのですが、どこもイマイチうまくいかず続かない事例しかなかったからです。
お陰で、女でありながらAV会社に新卒入社した私は「はて、ではスケベに興味津々な私はやはり少しおかしいのかしら?」とひっそり思っていたのであります。
しかし、どうにも納得がいきませんでした。
女である自分にも、確実に、性的なコンテンツを消費していた事実が存在していたからです。
消費できるということは、そのための供給があった。
そしてそこには必ず需要がある…!
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