マックスはこじらせ童貞で可愛い&女戦士フュリオサは女も濡れるカッコよさ!
過去3作品でメル・ギブソンが演じていた主人公マックスは、キャラクターそのままに『ダークナイト・ライジング』『インセプション』を演じたトム・ハーディへバトンタッチ。これは007シリーズのジェームズ・ボンドが複数の俳優で演じられながらシリーズが続いているのと同じで、俳優は違えどマックスという役に変わりありません。
今回のマックスはとにかく無口。声も低く頷き方も超クール!目力から生きる意思を感じ、目で何を言いたいか伝わってきます。何も喋らないというキャラが良い意味で、魅力的にしているのが憎いです。
でも少し見方を変えると、女性と話すことにあたふたしてしまう「こじらせ童貞」のよう。「コミュニケーションが不器用で可愛い」と女性から支持されるほど。
そんなマックスの魅力には嫉妬も抱きますが、本作の魅力は、シャーリーズ・セロン演じる戦士フュリオサのカッコ良さ!ビジュアル的にイケてるのはもちろんのこと、行動や発する台詞にいちいち惚れます。カッコイイ。
この女性になら刺されても抱かれても入れられても良いです。何を入れるんだ…。話が逸れそうになったので戻します。
実質悪役であるジョーの妻たちは性奴隷と言っても過言ではなく、嫌々セックスを強いられ子どもを妊娠していました。
彼女たちがフュリオサと共に反旗を翻した背景には、そういった不当な扱いがあったから。だから「私たちは人間であって、物ではない」を自由への逃避行として行動に移したわけです。
フュリオサの信念を持った行動は、徐々に妻たちの自発的行動を芽生えさせます。たとえば、身体を張ってフュリオサを助ける妻たちのシーン。これがまたカッコいいのです。
全てが全てうまくいく世の中ではないし、その現実の厳しさを突きつけられても、フュリオサと妻たちの全力の抵抗で戦うからこそ、「女も濡れる女のカッコよさ」がスクリーンから溢れでているのです。