彼氏に岩をあげました

ナツカエキゾティカさん(東京都)
エピソード:
 手作りチョコをプレゼントしたのは人生でたった一度。
 女子力もなく、お菓子作りに興味もなかったけれど「溶かして固めてナッツ入れればいいわけでしょ?」と、大量の板チョコを溶かして酒のつまみ用のミックスナッツをぶち込み、子供の握りこぶし大に固めたものをラップで包んで彼にプレゼントしました。
 後で聞くと「見た目が岩のようで、硬くて甘じょっぱくて、半年以上カバンに入れっぱなしだった。もうチョコは作らなくていいからね」と優しく言われました。
 でも「どうしても腹が減った時に非常食としてガリガリやるには歯ごたえもあってとても良かった」とも。
 言いつけを守って、あれ以来お菓子は作っていません。
 15年前、今の旦那と付き合い始めて最初のバレンタインデーの事です。

岩みたい 苦笑い君がガリガリと前歯で噛んだ非常用チョコ(ナツカエキゾティカ)

 旦那さん、包容力のある人だなあ……。うらやましい限り。

 このチョコ岩、映画の伏線とかに使えそうですね。

 旦那さんがいろいろあって雪山で遭難。絶体絶命のところで、ふと、荷物の底に入っていた恋人の手製の岩を思い出し、それをかじりつつ救援を待ち続ける、みたいな。

 岩をガリガリしながら救援を待つ織田裕二まではイメージできました。

 もしかしたら次世代の保存食として、非常袋に常備されるアイテムになっているかもしれません。去年、自衛隊と井村屋が開発した羊羹みたいに。

 たぶんそのときの記憶はないと思いますが、チョコ岩のレシピ、ぜひCOOKPADにアップしてください。逆方向で人気が出るかもしれませんよ。使い道はあなた次第。

「甘くない固い愛」って意味だよね 失敗チョコをくれた理由は