処女と引き換えに学んだこと

りりさん(匿住所)
エピソード:
 初体験はアルバイト先の5つ上の先輩とでした。
「君のことが好きになった、彼女とは一週間前に別れたから」と迫られ、断り切れず付き合うことになり、断り切れずに家に遊びに行ったら、断り切れずにセックスすることになりました。
先輩がひきだしから出したコンドームの箱の包装が開いているのを見て、 「元カノさんのお下がりか」
と思ったのを覚えています。
結局、あっさりと振られました。
処女と引き換えに「きちんと断ることの大切さ」を学んだと思っています。

「軽い日用」ナプキン染めるは何の赤(お下がり避妊具お揃いの色)(りり)

自分から迫ってくる男ほど、自分からあっけなくふりますね……。

 男の情熱は夜中のラーメンみたいなものです。

飲んだ帰りにラーメンが食べたくなって、鼻息荒く近場のラーメン屋に入ってみるものの、食べ終わると「なんか違った……」「ああ、失敗だった……」と後悔する、アレです。

後悔するのがわかってるなら我慢すればいいようなものですが、男には「据え膳食わぬは男の恥」とかいう男性性まるだしの下品なことわざもあって、マッチョである自覚がない僕でさえ、そんなフレーズに引きずられて後悔を繰り返してしまいます。

何をやってるんでしょうね、僕たちは。

 昔「お前に食わせるタンメンは無え!」というギャグが流行りましたが、性の空腹状態の男にぶつけてやるべきセリフかもしれません。あの顔真似もセットでやれば、勘違いの情熱も冷めるかも。

添えられている短歌、下の句のリズムがかわいいです。「おさがり」「おそろい」は漢字をひらいたほうがよりリズムが際立ちそうですね。上の句はちょっとごちゃごちゃしてるので、整理できるかも。

りりさんのいちばん冷静な視点だったこの部分を切り取って、この怨霊を成仏させるささやかなお手伝いを。

新品の私に使うために出す開封済みのオカモトの箱