来月のお題は「バレンタインデー」

では、「初体験短歌」のしめくくりとして、先月、

実家から届いた餅を詰まらせて聖夜にひとり思った「生きたい」 (たつたあげうさ子)

というクリスマス短歌が好評だったたつたあげうさ子さんの作品を。

大嫌いなNを征服するために先輩とやるはじめてのこと(たつたあげうさ子)

短歌の作りに安定感がありますね。ほんとうはぜんぜん「大嫌い」じゃないことが伝わるのが、うまい。来月もよろしくお願いします。

というわけで、来月からは「バレンタインデーの思い出&短歌」をお届けしたいと思います。すでに何通かいただいているのですが、早くももやもやした怨霊が渦巻いておりますよ。お楽しみに。

僕はビールを1瓶だけもらったり、鯖缶をもらったり、なんだかバレンタインの定義を自問したくなるような思い出ばかりです。

こっちも、キャッチボールをしている僕の勇姿をプリントした「お手製の野球選手カード付きプロ野球チップス」をホワイトデーに贈り返したりしてるんですけどね。

そういう「嫌がらせ合戦」みたいなのじゃない、まともな恋愛怨霊エピソード&短歌、お待ちしております。

ではまた来週。

Text/佐々木あらら