幸せな夫婦の一コマ
<お名前>詠伝さん(北海道)
<エピソード> 防寒用にスパッツをよく贈るのですが、彼が喜んでくれるのと服の下に隠れて見えないのを良いことに無駄に派手な柄を選んでしまいます。
イベントにあまり関心のない彼なのでたぶん偶然でしょうが、クリスマスに星柄を選んではいていくのを見て思わずニヤニヤしてしまいました。
うって変わってほのぼのとしたクリスマスエピソード。こういうちょっとした幸せ、うらやましいです。
怨霊なんかまったく感じられませんが、逆にこのエピソードを読む僕たちの心に妬みという怨霊が生まれてしまいそうですね。
仕事するいつもの顔とスーツの下 私チョイスの星柄もも引き(詠伝)
短歌もハッピーに満ちあふれていて、舌打ちさえしたくなります。前半はちょっと説明的ですけども、「私チョイスの」というところにこもっている愛と独占欲、まぶしいです。
こんな風にちょっとだけ特別な下着をつけてる人が、イブの街にはいっぱいいるんでしょうね。
これからクリスマスには周りの男女のこっそりつけている勝負下着を妄想して歩くことにします。独り者たちの哀しい楽しみがひとつ増えました。詠伝さん、お幸せに。
毎日が楽しそうなご夫婦への嫉妬から生まれた、ササキの中のささやかな怨霊を短歌にして、次にいきたいと思います。
街じゅうの勝負パンツが僕たちをそわそわさせているクリスマス