20代の女性たちに武器を持ってほしい

―川崎さんは強制力が全然ないし、優しい感じなんですけど、言葉に力がありますよね。
ブログを読んでいても同じ印象を受けました。

川崎:ちょうど20代の女性に向けて書いているので、そう言っていただけて嬉しいです。
なぜその世代に向けているかというと、リーマンショックの時に、ずっと専業主婦だった人から「何か仕事ないですか?旦那の会社が倒産して家のローンが払えないんです」というお問い合わせが殺到したのです。
当時、倒産やリストラで求人数が激減。10年以上ブランクのある女性達の仕事は更に数が少なく、全員の期待に応えられなかったことを今でも悔やんでいます。
家計のために何とかしなければ、という状況でも、景気が悪いと40過ぎてのチャレンジや軌道修正はなかなか厳しい。
そうならないためにも、20代の女性達に、「キャリアを手放さない」とか、「夫婦が互いのセーフティネットになれるように」など、どんな時代でもサバイブできる力を持ってほしいという思いがあって、その為に必要な恋愛観や結婚観、仕事観などを伝えていきたいんです。

 人間関係も男女関係も、ヒューマンスキルでありコミュニケーションスキル。
それらは武器になります。そして、女性にとって結婚はゴールではない。
武器を持たず、仕事を辞め、結婚だけに人生を賭けるのは危険。
それを伝えたくて若い女性に向けて、ずっと書きたかったんだと思います。大きなお世話かもしれませんが(笑)

―この時期に読めてラッキーでした。武器を持ちたいです。

川崎:私が離婚した後の、リアルにシングルマザーで恋愛中という時期だったら書けなかったかもしれないですね。
二度目の結婚をして、二度目の出産を経て、40歳を2年も過ぎて、恋愛市場からリタイヤしているから書けたのかな、と。
ちょっと引いて書いているというか。

【続きます。次回をお楽しみに!】