今はお義母さんは近所に住んでるんですよね？

近所の高齢者向け市営住宅に住んでて、夫と私で養ってる状態。夫は「紙幣はいずれ紙くずになる」とか言う人間だから(笑)、金勘定は私がしてるけど。

しっかり者(笑)

そのかわり夫は非常事態に強いから、いざという時に頼りになる。夫婦は割れ鍋に綴じ蓋で、補い合えばいいと思う。

私もそんな夫婦が理想です。でもいざ結婚と考えると、家庭の事情に向き合うのがつらくて。たとえば、結婚式はどうするかとか。私は親を呼びたくないからしたくないけど、彼は普通にしたいだろうなって。

それは彼に確認したの？

確認はしてないです。

それも本人に聞いてみないとわからないよね。「結婚式はしたい？」と聞いたら「いや特に興味ない」かもしれないし。
「したい」という答えでも、Nさんが「私は親を呼びたくないからしたくない」と伝えたら「じゃあ2人で海外でするのは？」「友達だけ呼んでパーティーは？」とか、すり合わせられるよね。

そう、そうなんですよ。結局まだ家庭の事情を話せてないから…。

勝手に妄想を膨らませて不安になってる状態。

おっしゃる通りです(笑)。でもまだ結婚するかもわからないし、今からそんな深い話をするべきなのか？結婚の話が出てからでいいのか？その時だと遅すぎるのか？とかグルグル…。

思考が迷子に(笑)。そもそも彼が家庭の事情を受け止めてくれるかがわからないと、結婚するかも決められないよね。

そこに戻る(笑)。まずは家庭の事情を話してみないことには、わからないですよね…。

話したうえで、しばらく付き合ってみないとわからないよね。口では「支えるよ！」とかナンボでも言えるし、最終的には言葉よりも行動で判断しよう。

彼が本当にキンタマなのか。

そうそう、あと個人的には結婚前のお試し同棲もおすすめ。1年ぐらい一緒に住んでみるとか。

たしかに１年も住めばわかりますよね、お試し交際と同じで。

というのも、Nさんは「ダメだったらどうしよう」という不安が強いと思うのよ。
そういう人は「本決定」より「仮決定」の方が前に進める。「まだ仮だから、とりあえず」みたいな感じで。本決定だと「失敗したらどうしよう」と怖くなるでしょ。

そう…！　「失敗したらどうしよう」という不安はすごく強くて。

両親の泥沼離婚も見てきたし。

それも見てきたし、自分には帰る場所がないので。もし結婚してうまくいかなかったら、また母とのストレスだらけの生活に戻るのかって…。

わかる(泣)、私も帰る場所がなかったから。それはすごい恐怖だよねえ。

今も彼の存在が救いなんですよ。彼の家に行くとホッと一息つけるので、それがなくなったらどうしようって…。

その不安やつらさを彼に話して受け止めてもらえたら、もうちょっと楽になるよね。

結局、彼にさらけ出せてないから不安なんですよね…。

彼にさらけ出すことにすごく抵抗があるんだなと感じる。その一番の理由は何だと思う？

うーん、なんだろう…やっぱり、引け目ですね。

「こんなややこしい私が相手じゃない方が良いのでは？」っていう。

そう、それです。

「彼でいいの？」もあるけど「彼は、私でいいの？」という不安が大きいんだろうね。私も「うちの家はまともじゃないし、こんな私より普通の人がいいんじゃないの？」って思ってた。

そうなんですよ。私も本音は「親が死んだら楽になるだろうな」と思ってるぐらいの、こじらせぶりなので。

私は親が死んで、めっちゃ楽！

:あははは(笑)！

だってさ、親にさんざん迷惑かけられて「長生きしてほしい」とか言ってる方が「ほんまかよ」ってなるやん？むしろ、そっちの方がこじらせているのでは？

そっか…そうかも。

そうそう、私は正直なだけ。でも昔は私も親の話をできなかったし、「普通コンプレックス」をこじらせてた。それをどう解消するかについて話しましょうか。