アルテイシア・ぱぷりこ・そこにいる喪女が答えます②「モラハラ夫との別居婚」

オンラインサロンのオフ会イベントで話す3名の女性の画像

 先日、オンラインサロン「アルテイシアの大人の女子校」の東京オフ会が開催されました。
オフ会には以下の4人のゲストに登場いただき、サロン会員さんの相談に答えてもらいました。
その時の模様をルポしたいと思います!

ぱぷりこ/作家。著書『妖怪男ウォッチ』『なぜ幸せな恋愛・結婚につながらないのか』

そこにいる喪女/ツイッターで人気のアラサーOL。アルテイシアのカウンセリングにも登場。

幻冬舎・羽賀/『オクテ女子のための恋愛基礎講座』『アルテイシアの夜の女子会』の担当編集者。

AM岩倉/AM「恋愛デスマッチ」「59番目のマリアージュ」の担当編集者。呼び名はアサシン。

モラ夫と離婚すべきか

「今ならもっと幸せな結婚ができるのでは?」Hさん(32歳、既婚、会社員)

 大学の同級生と25歳でデキ婚しました。夫は基本的には紳士で優しい人ですが、身内に対してだけモラハラや男尊女卑な面があります。

 現在は別居婚(私が東京、夫が地方)です。夫の仕事や息子の学校のことなど理由は色々ですが、「夫と一緒に暮らしたくないから」もあります。
夫と暮らして負担なところは、家事は母親がやるべきと思ってること、いい父親ぶってるのに生活費を出すのは嫌そうにすること、等です。

 正直夫と離婚しても困らないし、逆に負担が減る可能性があります。今は私が金銭的にも多く負担した上でワンオペ育児をしてるので、夫が優しい部分が大きいです。でも一緒に住んだら確実にモラハラ化します。

 独身時代、夫は毒親育ちの私を献身的に支えて、新しい家族を作れたことにはすごく感謝してます。
彼のご家族も夫のひどい面をよく知ってるので、「いつでも味方になるからね」と言ってくれたり、家族の一員として大切にしてくれます。
結婚したことを後悔したことはないし、夫と一緒にいて幸せだと思ったり、好きだなあと思う瞬間も沢山あります。

 でもふとした時に「もし今婚活したら、私をおとしめたりしない、心の穏やかな人と幸せな結婚ができるのでは?」と思うことがあります。そんなふうに考えてしまうのは、今の結婚が向いてないからでしょうか?

アル

この前、Tellingというサイトに「モルヒネを打つのを止めてみよう」というモラハラがテーマのコラムを書いたんですよ。

―会場から「読みました~!」の声

アル

ありがとう~!コラムの中で『あまりに強い痛みを和らげるため、モルヒネを打つ。モルヒネが切れると痛みに耐えられないので、打ち続ける。そのうちボーッとしてきて、自分の心の声が聞こえなくなってしまう』と書いたんだよね。

Hさんもそんな状態なのかなって。Hさんは夫のモラハラにすごく傷ついてる。でも大学時代からの付き合いで、結婚して子どもまで作った相手と別れるのもすごくつらい。その痛みを和らげるためにモルヒネを打ってるのかなって。

「夫には感謝してる」「幸せだ、好きだと思う瞬間もある」という言葉もモルヒネだと思う。そうやって「現状維持で我慢してる方がマシ」と自分に言い聞かせる女性は多いよね。

AM 岩倉

モラ夫といると我慢することに慣れちゃって「我慢してる方がマシ」って思考になりますよね。

アル

でも痛みを誤魔化しても病巣が消えるわけじゃないし、むしろどんどん広がると思う。

モラ夫と別れられない妻の話を聞いてると、現状の良いところを挙げて、離婚した場合の悪いところや不安を挙げるのよ。そりゃ別れる決心はつかないよね。
なので、客観的に別れた時のプラスと現状のマイナスを考えて、それをノートに書き出してみてほしいです。