自分でどないかせんとあかん!

アル:夫はこの状況をどう思ってるの?

C:うーん…さして問題と思ってない気がする。ケンカするたび「離婚する!」とか言い合うけど、内心は「またケンカか、まあそのうち終わるだろう」みたいな。私が悩んでることに気づいてないと思う。

アル:それじゃ夫は変わらないよね。夫婦で問題を共有するために、ちゃんと夫に伝えて理解してもらわないと。

C:もうそれは誰か間に入ってもらわないと無理!

アル:だから(笑)!それは自分でどないかせんとあかん!

C:でもずっと思考錯誤してるけど、変わらないままなんです。

アル:錯誤はしてるけど思考はしてないよね。2人とも冷静にアサーティブに話し合うのは苦手みたいだし、手紙を書いたら?

C:手紙?

アル:メールでもいいけど。直接話すと感情的になってケンカになるでしょ?手紙やメールの方がじっくり文章を推敲できるし、相手も何度も読み直せるし。自分の気持ちをしっかり伝えたうえで、夫と話し合うのがいいんじゃないかな。

C:でも手紙とかちゃんと読むのかな…。

アル:でもでも言ってないで、試しにやってみたら?できれば1週間ぐらい実家に帰るなりして、プチ家出して本気度を見せれば、夫も「事態は深刻なんだ」と気づくんじゃない?

C:どうだろう…夫がそれで気づくタイプとは思えない。

アル:あの~、夫のこと見下しすぎじゃないですか(笑)?「どうせこいつはこうだ」と決めつけてるように感じる。

C:それはあるかもしれない…。「どうせ期待してもしょうがない」と諦めの境地になって、見下してるのかも。

アル:見下してる相手と一緒に住んでたら、そりゃ不幸だよね。

C:だから何とかしたいけど、でも私が夫に言っても無理で、誰かが言ってくれないと…!

アル:誰かは言ってくれません(笑)!自分を救うのは自分!「誰かに救ってほしい」と受け身で他力本願だと、自己解決スキルが身につかないまま、この先もっと大変になるよ。

C:…わかりました、とりあえず手紙を書きます。でも、それで夫が何も変わらなかったら?

アル:それはCさんが考えることだよ。もし夫が何も変わらなければどうするの?

C:ええ、どうだろう…。

アル:離婚するの?

C:いや、離婚はしない気がする…いや、するかなあ…。

アル:じっくり考えてみて。

C:(しばらく考えて)………やっぱりしない気がする。

アル:しない理由は?

C:「もうしょうがないな」って諦めると思う。殴るとか浮気するとかじゃないし。

アル:「これよりはマシ」と下と比べて安心してると、本当に欲しいものは手に入らないよ。

C:その本当に欲しいものがわからないんです~。

アル:そこに戻る(笑)

C:あと離婚するほど夫のこと嫌いじゃないし。

アル:でもそんなに好きじゃないのでは?

C:逆にそんなに好きな夫婦っているんですか?周りを見ても、そこまで好き合ってる夫婦っていないですよ。

アル:いや他人のことはいい、自分たちのことを考えよう。もう一回人生をやり直すとしたら、夫と結婚する?

C:うーん…もう一回するかと言われたら、しないかもしれない。

アル:そもそもなんで夫と結婚したの?

C:…あまり深く考えずに結婚したかも(笑)

アル:結婚した当時は夫を好きだったの?

C:いや、結婚式の時から好きじゃなかった。

アル:おおう~。

―頭を抱えるアルテイシア(笑)、次回に続く!

Text/アルテイシア

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