旧ベッキーから脱して理想の結婚を目指せ/隠れ性豪女子にカウンセリング② 

セフレ 好き 断れない 悩み

 「結婚したくて婚活してるのに、セフレになってしまう」と相談をくれたEさん(31歳、会社員)
その原因は「NOと言えず、自分の意思や希望を伝えないこと」「過剰にポジティブ転換してしまうこと」にあり、そんな彼女の心の底には「母のブスの呪い」があったのでした。

男尊女卑アレルギーゼロ

E:私は母にブスと言われたけど、弟は天使みたいに可愛くて、溺愛されてたんですよ。だから私はこんな変に育ったのかなと(笑)。あと学生時代もモテる方じゃなかったんで、どうしたら異性に好かれるんだろう?と考えた末に「ブスは頑張らないとダメだ」って。

アル:その「頑張る」が「相手に合わせてNOと言えない」方面に行ったのね。でもそれはモテじゃなくカモだよね。
私も弟が美少年で母は毒親だったけど、そっち方面には行かなかったのは、生まれつきの性格が大きいと思う。弟は素直な良い子だったけど、私は「親の言うことなんて聞いてたまるか!」という反骨精神のブスだったから。

E:(笑)きょうだいでも赤ちゃんの頃から性格が違うと言いますよね。

アル:遺伝的要因と環境的要因はだいたい半々だと言うよね。環境でいうと、私は自主自立系の女子校育ちで「男に偉そうにされてたまるか!」という男尊女卑アレルギーが強い。

E:私、それ全然ないんですよ。男に「お前」と呼ばれても全然いいし。

アル:脊髄反射で「誰がお前じゃボケ!」ってならない?

E:ならないです(笑)。「お前のこういうとこがダメだ」とか言われるのもイヤじゃない。

アル:咄嗟に殺しそうにならない?

E:ならない(笑)。むしろ「私のために言ってくれてるんだな」と思います。

アル:おおう…それもいきすぎポリアンナ&ポジティブ転換だよね。女にダメ出しする男は、相手を見下して支配したいだけの男が多いよ。

E:そこをちゃんと見極めないとダメですね…。

アル:ぱぷりこちゃんの妖怪男女本をセットで読もう!私の百倍辛口で詳しく解説してるから(笑)

E:読みます!アルさんに言われるまで、ヤリチンポリスのことも「彼女ができたと正直に話して、いい人だな」と思ってたので。

アル:情状酌量しすぎや(笑)!それどこの国の法律?そのままだとまた都合のいいセフレになっちゃうよ。「イヤなものはイヤ」「私はこうしたい」とハッキリ言う子の方が、支配系・搾取系の男をブロックして、幸せで対等な関係を築いているよね。

E:それでいうと、私はマッチングアプリのお陰でちょっとだけ言えるようになれました。絶対に会いたくない相手はちゃんと断るとか。やっぱり無理して相手に合わせてると、病むんですよ。それをしなくなったのは、自分にとって大きな一歩でした。

アル:人類にとって大きな一歩だよ!進撃しているね!
とりあえず、女にお前と言う男は避けてみたら?

E:私、男に偉そうにされても「こういうキャラなんだな、ははは」と面白がってしまうんです。

アル:それもポリアンナだよね。「人生楽しんだもの勝ち、面白がろう!」がいきすぎると「ゲスにひどいことされても楽しもう!」と旧ベッキーみたいになってしまう。

E:旧ベッキー(笑)。確かにあの人は過剰にポジティブ転換してそうですね。

アル:「辛くても成長できてよかった」とか綺麗事にしちゃダメだよね。「ふざけんなこのゲスが!」とブチ切れることで、新たなゲスをブロックできるから。

E:私、ヤリチンポリスに振られた時も「ピル飲み始めた途端に振られるって、おもろいな、ネタやな」と思ってしまって。

アル:Eさんはそうやって自分を守ってるんだろうね、「私は傷ついてない、大丈夫」って。
でも痛み止めを打って痛みを誤魔化し続けてると、自分が傷ついてることに気づけなくなる。辛くても自分の心と向き合って、傷ついてることを認めて処置しないと、どんどん傷が化膿していくよ。

E:過去にいろいろ辛いことがあって、やりすごすのがうまくなったんでしょうね。「辛いのは今だけだ、引きずらないようにしよう」みたいな。

アル:本当にしんどい時はそれも必要だけど、やりすごしてばかりだと、ずっと変わらないままだよね。「振り返り&検証」をしないと、同じ失敗を繰り返すから。

E:アルさんに「思考や行動を変えずに出会いだけ増やしても、同じことを繰り返す」と言われて、その通りだと思いました。私の場合、まずは性欲に負けちゃダメだなと…。