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  • 2017.03.08

「毒蝮三太夫は偽装アナルか?」不安が消えないバリキャリ女子にカウンセリング②

結婚を約束したものの生活を共にできるか不安な現在付き合っている彼氏で悩む大手広告会社で働くバリキャリ美女のIさん(30歳)。そんななかIさんの前に現れた魅力的な男性はもしかしたら「落とすまでは頑張る男」かもしれなくて…?付き合ってみないとわからない恋愛の難しさについてアルテイシアさんに相談しました!

恋愛デスマッチ アルテイシア

 大手広告会社で働くバリキャリ美女のIさん(30歳)。
結婚の約束もしたのに、インテグレート発言をする彼氏(アナル小)に不安を抱く彼女の前に、新たな男性(アナル大)が現われて…?!

恋愛デスマッチ アルテイシア
(毒蝮三太夫/講談社+α新書)

アル:アナル大とはどこで出会ったの?

I:アナル小と距離を置いてる時、飲み会で出会ったんです。同い年だけどすごく面倒見がよくて、人に対して温かいタイプで。

アル:アナル大からアプローチされたの?

I:はい、最初に「好みのタイプだ」と言われました。その後、アナル小と仲直りした後も「自分のことは長い目で見てくれればいいから、友達としてご飯とかいってほしい」と言われて。一緒にいて落ち着くし、親身に話を聞いてくれるし、めっちゃいい人だな~って。

アル:うーーーーん、大丈夫?イルカの絵とか出てきてない(笑)?

I:出てきてないです(笑)。温かいけど口は悪くて、毒舌の江戸っ子って感じですね。

アル毒蝮三太夫?「クソババア、長生きしろよ!」みたいな(笑)

I:毒蝮っぽいかも(笑)。私の30歳の誕生日、アナル小は飲みの予定を入れてて「誕生日はまた別の日にしよう」と言われたんですよ。
それで落ち込んでた時、アナル大から電話があって「今日は彼氏とお祝いするの?」「いや普通に仕事してる」と言ったら、彼も忙しかったのにお寿司屋に連れてってくれて「何でも好きなもん食え!どんどん頼め!」って。

アル:腹を減らした孤児みたいな(笑)

I:カウンターでカワハギを前にして泣きました(笑)

アル:うーーーーん、でもそれって超「惚れてまうやろー」な演出やん?アナル大は手練手管な印象だし「落とすまでは頑張る男」ではないの?

I:どうだろう、嘘つきではない感じですけど…。

アル:真に温かくて誠実で器のでかい毒蝮ならいいけど、偽装アナルという可能性もあるよね。「落とすまでは頑張る男」は付き合う前は理想の男を演じるけど、付き合うと豹変するから。

I:偽装アナルか…。

アル:自分をよく見せるのが得意な男はいるし、私もさんざん騙されてきたから。付き合う前は「どんなキミも受け入れるよ!」とアナル大なフリをして、いざ付き合うと「こんな面倒くさい女は無理、サヨナラ~」みたいな。

I:それって実際付き合わないとわからないんですかね…?

アル:見抜くのは難しいよね。彼らは偽装が得意だし、なにより、人は自分が見たいように見るから。Iさんが「ありのままを受け入れてくれる理想の男であってほしい」と期待していると難しい。
アナル大と付き合うのはアリなの?

I:アリですね。ただ私は二股とか無理なので、付き合うならアナル小と別れてからですけど。アナル大ともまだ5回しか会ってないので、とりあえず友達関係を続けてみます。

アル:まあアナル大がいることで、アナル小の小ささがわかるかもしれないし。アナル同士、比較すればいいんじゃないかな。

「拭けばいい話じゃないか」

「意識高い系」の研究
『「意識高い系」の研究』(古谷経衡/文春新書)

I:付き合ってみないとわからないのが、恋愛の難しさですよね。

アル:いざ付き合ってケンカやすれ違いが起こった時、本当の人間性や相性がわかるから。だから私は「とりあえず付き合ってみる派」なのよ。

I:旦那さんと付き合ったらすぐ「この人だ!」とわかりましたか?

アル:うん、わかった。一緒にいて楽だし安心できたし、それはやっぱり夫が私を受け入れてくれたから。当時の私も「強気なバリキャリ」の鎧をまとってたけど、中身は毒親や失恋の傷でボロボロで、不安定になることも多かった。
そんな時も夫はドーンと受け止めてくれて「色々つらいことがあったんだから、不安定になるのは当たり前だ」と言ってくれた。それまで自分は出来損ないだと責めてたから、出来損ないでもいいんだと思ったら、どんどん健やかになっていったよ。

I:旦那さん、見事なアナルのガバガバっぷりですね…。

アル:夫の場合「頑張って受け入れる」じゃなく「不安定でも平気、べつに気にならない」って感じだったみたい。TOFUFUの連載でも書いたけど、夫が「ウンコを漏らすのは一向にかまわない」と言ってて「何が困るんだ?拭けばいい話じゃないか」って(笑)

I:「ウンコを受け入れる俺スゴイ!」じゃなく、本気で気にならないんですね。
そうか…やっぱり、すっぴんさえ許容できない彼氏は無理だな。「不安になるのは私のメンがヘラってるから?」とか思ってたんですけど。

アル:いやその状況は誰でも不安になるって。誰でも「インテグレートか!」ってなるよ。

I:「プロじゃない」と彼氏に言われる私って…と涙が出ました。つらい時につらいと言える相手じゃないと、つらいです。

アル:それが真理だよね。パートナーにはどんな時も一番の味方でいてほしいし、自分もそうありたいもん。

I:彼氏に「なんで私と付き合ったの?」と聞いたら「Iさんといると成長できるから」と言われて。「それって結局、自分目線だろう。私を好きだからとか、大事にしたいからじゃないのか?」と思いました。

アル:自分の成長のプラスになるかどうかで判断するのは、自分しか愛せない男だよ。

I:彼氏は「お互い刺激して成長しあえる関係がいい、自己研さんの時間を大事にしよう」とか言ってて。

アル:自己研さん(笑)。これが若さか…いや27歳はもうちょっとマトモなこと言うだろう。

I:私も他人の彼氏なら超バカにして笑うんですけど(笑)

アル:「ハイハイ意識高い高い~」ってはやしたてるよね(笑)

母性本能がビッシャビシャ

SK-II R.N.A. パワー ラディカル ニュー エイジ
SK-II R.N.A. パワー ラディカル ニュー エイジ

I:彼と私は、お互い求めるものが違いすぎるんだな…。

アル:そもそも成長なんて己で勝手にしろよって話でさ。私は自分のやるべきことをやって、パートナーといる時はグダグダしたい。仕事が戦場なら、家は安らげる基地でしょ?そこで鎧を脱いで休めなきゃどこで休むんだっていう。

I:アルさんと話して「やっぱり結婚生活で無理はムリ」と気づきました。それなのに「別れたくない、彼と結婚したい」という思いが強くて。

アル:人間は理屈より感情が強いから。「頭では合わないとわかってるけど、好き、別れたくない」って状況はキツいよね。同僚だから物理的に距離を置くこともできないし。

I:そうなんです、彼の笑顔を見るだけでどんぶり飯が食えるというか。「かわいい!キューン」と癒されるんですよ。

アル:母性本能がダダ漏れになってるのかも。

I:そう!それです。母性本能がビッシャビシャ溢れるのを感じる。

アル:それを発散する先がほしくて、ジャニーズにハマッたり、猫を飼ったり、フォスターペアレントをしたりするんだよね(笑)

I:「母性を発散するだけでいい」と割り切れたら、彼との関係でいいわけだし。でも腹をくくれなくて、いつまでも決められない。
「恋愛と結婚、どっちがしたいの?」と聞かれるけど、私はまだ恋愛したいんだなって…キスできない人とかイヤなんですよ。「結婚後はキスなんかしなくなるから、気にしなくていいじゃん」とか言われるけど。

アル:そんなことない、私、今日も旦那とめっちゃキスした。

I:あはははは(笑)!

アル:「好き」には胸キュンやトキメキもあるけど、「相手のいい部分をいっぱい知ってるから好き」もあるから。私は夫と11年暮らして、好きが何百倍も増えてるもん。

I:私もそこに早く辿りつきたい…。

アル:Iさんは「迷路から早く上がりたい」って思いが強いんじゃない?

I:ああ、それが一番強いですね。これがいつまで続くんだろうって。結婚したいとか子どもが欲しいじゃなく「これが最後の相手という結論」が欲しいです。

アル:わかる。誰かと付き合って別れて「またオアシスの幻影だったのか…」みたいなことに疲れ果ててるんだよね。

I:もう誰かと別れるのがイヤなんですよ~!!

アル:私もそれ泣きながら飲み屋で言ってたわ~。
過去の私は無理して相手に合わせて破たんするのを繰り返してた。無理は続かないし、うまくいかなくて当然なのに、「うまくいかないのは自分が出来損ないだから」と自信を失ってたわ。

I:まさに俺のことです…。

アル:俺(笑)。「付き合えるけど長続きしない」「モテるけど振られる」って状態じゃないの?

I:そうです、最後は「やっぱりキミじゃない」と振られて「なぜ私はいつも選ばれないんだろう…」と悲嘆にくれるパターン。

アル:Iさんが選ばれないというか、Iさんが選ぶ男が間違ってる、マッチングしない相手を選んでるんだと思うよ。

I:「マッチングする相手はグリップ力がある」と書いてたじゃないですか?お互い「この人しかいない、絶対こいつを離さない」と思ってるから、ケンカしてもとことん話し合えるって。
今の彼には言いたいことも言えない、「じゃ別れよう」とすぐに逃げちゃうんじゃないかって思うから。

アル:15年ほど前、まだ独身だった女優の小雪が「理想の男は?」と聞かれて「逃げない男」と答えてたよ。

I:小雪…!過去に何があったんだ…!!

アル:私も「小雪、おまえもか…!」と胸が熱くなった。

I:マツケンは逃げない男だったんですかね?

アル:インタビューで「自分みたいなひよっこは相手にされないと思ったけど、小雪さんは自分の人生に必要な人だったから全力で頑張った」と話してたよ。

I:いいな~小雪!羨ましいぞ!!

アル:よっ、SK-Ⅱ!ピテラの働き!

I:あははは(笑)!ピテラ!

アル:ワイン飲む?


―ワインを飲みながら、次回はIさんを救う「魔法の呪文」が登場します!


Text/アルテイシア

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ライタープロフィール

アルテイシア
作家。
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