「それ人質やないか!」受け身なオクテ女子の婚活成功記①脱モラハラ編

恋愛デスマッチ アルテイシア Pixabay

「アルさんの著書やコラムを参考に婚活して、結婚が決まりました!」と報告をくれた読者のYさん(38歳会社員)。 受け身でオクテな彼女が優しいパートナーを射止めるまでには、幾多の困難がありました。 というわけで、前半は脱モラハラ編をどうぞ!

父親の教育が全て裏目に

Y:『59番目のプロポーズ』の頃からずっと読んでます!当時の私は「セックス」と口に出すのも恥ずかしかったので、エロエロキャンディとか衝撃でした。

アル:エロエロキャンディは反響が大きかったよ。

Y:お陰で下ネタに耐性がつきました(笑)
私は筋金入りのオクテ女子だったんです。中高と女子校で男子と接点がなくて、アルさんが言うところの「喪というより無」の状態でした。
あと親がすごく厳しかったんですよ。子どもの頃に『らんま1/2』の告白シーンを見てたら「こんなふしだらなモノ見るな!」と父親にテレビを消されたりとか。

アル:おお~、らんますら検閲に引っかかるのか。

Y:うちの父は亭主関白のモラハラ夫でしたね。大学時代、同級生の男子から連絡網で電話がかかってきても勝手に切られたりとか。手紙や日記を勝手に見られたりもしました。

  アルさんはジェンダーフリーな家庭で育ったと仰ってましたが、うちは真逆でしたね。私には「おまえは女なんだから」と厳しくしながら、兄には「男は若いうちに遊べ」と言ったりとか。

アル:「その遊ぶ相手も誰かの娘なんだぞ!」と言いたいよね。

Y:アルさんが「親のダブルスタンダードに傷つく女子は多い」と書いてるのを見て「これって私のことだ」と思いました。
うちの親も「恋愛はふしだらでいけないもの」と刷り込んでおいて、30過ぎると「結婚しないのか」「早く孫の顔が見たい」とか言いだして。

アル:女子校の同窓会に行くと、昔遊んでた子は結婚してて、真面目でオクテな「いいお嫁さんタイプ」が独身なんだよ。遊んでた子は積極的に男を落とせるから。

Y:私も「女から積極的に行くなんてありえない」と思っていたので、つねに受け身で相手から言い寄られて付き合うパターンでした。でもまさに「肉食系は落とすまでが楽しい男」で、付き合ったら扱いが雑になって、浮気されたりとか。
初めての彼氏も「自分のモノは大きいからゴムつけるとキツい」とか言って、避妊してくれない人でした。

アル:ホルマジオのスタンドで小さくして瓶詰めにしてやりたいな。

Y:五部のホルマジオですね。

アル:あら、ジョジョいけるのね!

Y:はい、いけます!(笑) 私は「モラハラな父とひたすら耐える母」がイヤだったのに、自分も結局モラハラ男ばかり引き寄せてしまって。「従わないと怒らせるんじゃないか」と我慢しちゃうんですよ。

アル:モラハラ男はノーと言えない女子を狙うもんね。私みたいに「モラがハラってる連中はぶっ殺す!」と闘気を発してる女は狙われにくいけど。

 それにYさんは見た目も小柄でおとなしそうだもんね。
チカンとかに遭いやすいのも、露出度の高い派手な女子じゃなく、地味でおとなしそうな女子なんだよ。奴らは抵抗しなさそう子を狙うから。
だから茶髪にしてパーマをかけたり、派手な服やメイクに変えた途端、チカンに遭わなくなったという話もよく聞く。

Y:私も見た目が地味でおとなしそうとよく言われます。父に「派手な格好をするな!化粧なんかするな!」と言われて育ったので。

アル:うーむ、父親の教育が全て裏目に。「お父さんに怒られないように」を基準に考えてきたクセも恋愛に影響したのかもね。

Y:そうですね。「彼氏を怒らせるのが怖いから、逆らわないようにしよう」と考えるクセがついてました。その集大成のような感じで、35歳から2年間付き合ってた元彼が、史上最悪のモラハラ男だったんです。