「幸せな不倫」を聞いたことがない

――相談をいただく中で、最近の女性に多い悩みの傾向ってありますか?

ゴマ: 多いのは二番手なんですとか、不倫してますとかですね。 AMさんも先月、不倫特集やっていましたよね?

――そうですね、不倫の悩みは多いですね。ゴマブッ子さんは不倫に関してはどんなお考えを持っていますか?

ゴマ: そうですね…。不倫の良し悪しを私は判断したいわけではないんですが、不倫をしている人の幸せな話ってほとんどないじゃないですか。「私不倫してまーす! 幸せでーす!」っていう自慢ならいいんですけど。
何かしら、自分がいけないことをしていると思っていて、「やめなきゃいけない」とか「愛されてない」とか悩みを抱えながら不倫をするなら、そこじゃない道もあるんじゃないかなって。

──そうですね、罪悪感みたいなものがあると「幸せだ!」ってなかなかいえないですからね…。
不倫の中でも、その相手の奥さんと競争して勝つことが楽しみにつながっている人も結構多いです。

ゴマ: 比較するのよね、女性は。勝った負けたで。女って基本的に誰かと比べての幸せだから。それも、本当の幸せには結びつかないことだから、できれば自覚してほしいわね。

「綺麗売り」とは本質から綺麗になること

──ゴマブッ子さんのブログから、「綺麗売り」というのがすごく浸透していますよね。

ゴマ: 「綺麗売り」って、元々はゲイの人が使ってた言葉なんです。
ゲイってやっぱり男らしさでモテたいし、現に男らしい人の方がモテるんですよ。でもやっぱりゲイバーでオネエとして面白おかしくしゃべっちゃったりして、キャラがつくとモテなくなっちゃうんです。だから、男の人の前では、野郎ぽく見せようね、キレイに見せようね、みたいなところからきてるんです。

――ついつい面白いこといおうとしちゃいますもんね。

ゴマ: 私としては、「綺麗売り」は、見せかけじゃなくて、本質的にもキレイになっていこうよ、という意味で提唱していきたいと思っています。

【後編につづきます】

ゴマブッ子
永遠の20歳を唱え続けるも、いまや推定年齢30代の自称モテないゲイ日本代表。なんの因果か女心も男心も痛いほどよくわかり、ブログ「あの女」では、女子たちの恋の悩みに厳しくも愛あふれる答えを繰り出し、人気を博す。著書に『綺麗女のたしなみ』『女のしくじり』『お気はたしか?』『気の迷い子どもへ。』『怖い女』『元カレの呪縛』『恋する女のお料理教室』など多数。

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Text/AM編集部