旅行中のFacebook実況はNG?
1人旅行のせいで可哀想な人に

雨宮まみ 少年アヤちゃん

まみ:言葉も通じないんだけど、ジェスチャーで撮ってもらったんです。
撮ってくれた人たちの写真はアップしてないんだけど、私がドバイに行っているのにあまりにもFacebookに頻繁に書き込んでるから、友達も「これもしかして、ガチで1人で行ってる?」って思い始めて、旅の終わりごろには「1人でドバイに行って可哀想」「よくそんなとこに1人で行けるね、すごーい!」って、哀れみ混じりの賞賛が…。

アヤ:私はこれ、リアルタイムで目撃していたんですけど、あまりにも更新頻度が高いから、帰ってきてからまとめて更新してるんだろうと思っていたんです。なので、ドバイから実況していると知ったときは戦慄というか、なんて業の深い人なんだろうと思いましたよ。

まみ:ドバイの砂漠の真中でも電波は入るんですよ。らくだの背中の上でもFacebookが更新できるくらいの環境でした。

 砂漠のリゾートホテルに泊まったんだけど、新婚旅行のカップルばかりで。すごくムードのある部屋だし、お風呂は洞窟風になっていてかわいかったんですが、私はそこにジップロックに入れたiPhoneを持ち込んで、Facebookをやっていたんです。何もドバイでやらなくてもっていう(笑)。

アヤ:ラリってんね。

まみ:帰国してからも、1人で旅していたとバレると、一瞬の間ののちに「そういうのもいいよね~」とか言われて。

アヤ:そればっかりになっちゃうんだ…。

まみ:そう。ドバイに1人で行くって可哀想なことなんだということにすら今まで気づけなかった自分がさらに可哀想に思えてきて。

アヤ:一人で行ったと聞いた上で、一枚目とかもう一回見たら面白いかもしれないね。…ほら、面白い。

まみ:やっぱステキな写真も1人じゃダメなんだなって思いましたね。ブランディング以前に、常識が読み切れてなくて失敗した例です。