こじらせブランディングにつきまとう自己責任論

少年アヤちゃん 雨宮まみ

まみ:こじらせてますっていうブランディングをしてしまうと、もし私に彼氏ができてしまった場合、「ほらやっぱりビジネスこじらせ(※商売的に「こじらせ」を利用しただけで、実際はこじらせていなかったの意)だったんじゃん」ってなるでしょ。本来ポテンシャルは高かったのに、売るためにキャラを装っていたって罵倒される展開が待っている。

でも全く彼氏ができないまま五十代とかに突入すると、「思っていたよりもこじらせてたんだ」って、誰も触れたくない存在に…。どっちに転んでも辛い。

アヤ:「かわいそうなまみさん」って絵本書いて鎮魂したい…

まみ:でも、辛いって言うと「自分で『こじらせ女子』を名乗ったんだから、自分が選んだ道でしょ」って…。

アヤ:でた、自己責任論!うぜー

まみ:セルフブランディングって自己責任論を背負わされるんですよ。
自分に関して下手なこと言って、嫌なことが起きても「自分で招いたことじゃん」で済まされちゃう。

劣等感や自虐に誇りを持つと、泥試合「劣等感プロレス」が始まる

アヤ:「だって女子だもん!」にも書いてありますけど、「劣等感プロレス」も相当厄介そうですね。
(※劣等感プロレスとは…自分の方がいかにヒエラルキーの下層にいるかで争うこと)

まみ:「私の方が何も持ってないし、ひどい目にあってるし、劣等感じゃ負けない」って言い合うのね。どっちが上なんだっていう謎の戦い。

アヤ:「私こそが真のこじらせ女子よ」みたいなね。劣等感を誇りに変えるって、相当なバランス感覚がないとポジティブな結果にはならないと思います。

まみ:劣等感や自虐に誇りを持つと、泥仕合が始まっちゃうんですよね。それで、勝ってもいいこと何もないのに。

アヤ:そうだよね。勝ち進んだ先に何を見ているんだろう。