ヒントは感情のボヤを消していく共同作業
個人的にヒントは「感情のしこり」を残していかないことだと思う。
ケンカした後の微妙な空気、ムカツキのタネって時間が解決するように見える。
けど、そのままにしても本当は消えてなくて冷凍保存させてるようなもの。
次に何かがあったときに「あのときだって!」というかたちでよみがえってしまう。
だからその場がちょっと重い雰囲気になっても、そのタイミングで解決していくのが俺には良いように思う。
なるべく早い段階で自分にとって譲れるライン・譲れないラインを相手に認識してもらうことはすごく大事だと思うんですよね。
もちろん相手の譲れるライン・譲れないラインを理解するのも超大事。
これは相性問題ではなくて2人で理解し合おうとするスタンスのなかで生まれるものだと思うんです。
直接的な言葉で「自分はこういうのムリなんだ」みたいなやり取りじゃなくて、感情のボヤを一緒に鎮火させる共同作業の中でお互いに気づきあっていくものなんじゃないでしょうか。
その2人のやり取りのなかで生まれてくるものは、相性のような直感的なものではなく、また、小手先の技術のような浅いものでもなく、2人の関係性上でたしかに築かれていく強いものだと俺は思うんですよね。
手を取り合って一緒にやっていくということは、この努力をたえず続けていくことなんじゃないでしょうか。
Text/ファーレンハイト
記事初出:2013.10.03