それでも「理想の恋人を見つけたい」アナタに

その”あえて”は自分の価値観がはっきりしているから出来ることだ。

知人で結婚した人のだいたいの理由は「適齢期にその人と付き合っていたから」が多い。めっちゃ代替可能ですね。
俺が見ているなかで結婚生活を上手くやっている人の特徴は、それだけじゃなくて「彼(彼女)とこういう関係でいられる。色々こまかい問題はあるけど、それがあるかぎりは上手くやっていける」という語り方をする。
めちゃくちゃ格好いい。

自分が決めた価値基準や判断軸が背景にあって決めたこと/決めた相手だからブレない強さなんだと思う。

最後にもう1つ。
現実問題としてそういった相手が現れるか?という問題もあるでしょう。

そこに対するヒントは、未熟な自分には未熟な相手しか寄ってこないという事実です。
つまり、自分のステージを上げることによって、ステージの高い相手とふれあえるようになっていくということ。
俺自身、精神的に幼かったときにはたとえ年上の女性であろうと精神年齢が低い女性しか寄ってこなかった。

今回の話でいえば、自分が「なにを大事にしていきたいのか」「なにをパートナーに求めるのか」。
過去の恋愛とか世間の価値観とはちがう、自分のなかの判断基準をまずはしっかり決めるということ。

それを念頭に置くことができれば、考え方も行動も変わってくる。
自分が変われば世界が変わるとはこのことなんじゃないでしょうか。
些細な出来事が自分のフィルターを通して意味を持って、色めき立って、自分のなかに取り込まれていくような感覚。
ひとが成長するときには必ずこんな体験を経る必要があるんじゃないでしょうか。

「理想の相手」を求めるために、自分に対して求めるということ/自分自身をつくっておくこと。
そこから始めていけることがある。

これが本当の恋愛のスタートだと俺は思っている。

Text/ファーレンハイト
初出:2013.09.26