いつの間にか「彼の問題」から「あなたの問題」へ

さて、問題の張本人である彼氏はどうでしょうか?
依存症などの症状の場合は、「誰かがフォローしてくれるから…」と思って問題視しなくなります。
暴力、暴言、浮気の場合には「許してくれるから…」と思ったり、明らかに彼が悪い場合でも、「自分が悪い」と思う機会を奪われます。

そして、いつの間にか「お前が悪いから、俺が怒らせられているんだ」と彼女のせいになり、問題が解決するどころか悪化していってしまいます。

「彼にダメなままでいてほしい…」と知らずに望んでしまう場合も

共依存に陥る女性の多くは自分に自信がないので、「彼氏に問題児のままでいてほしい」と知らずに望んでしまうケースもあります。
彼氏がダメダメだと「自分だってこんなに苦労しているんだから、こんな男誰もいらないだろう」って思いがちですよね。
この「私しかこんな人一緒にいれない」状態に依存してしまい、本当に彼が改心してダメな部分を直してくれることをどこか無意識で拒否してしまう。
これが共依存の怖いところです。

問題を抱える男性と一緒にいることで自分のやること、考えることが多くなり、気持ち的にも身体的にも忙しくなる。次第に頭が彼氏のことばかりになっていく。
彼に尽くすことにやりがいを感じ始める。
ダメな男な彼を誰も相手にしてくれないと思い、「彼には私しかいない!」状態に依存していく。
知らずに彼の問題が解決するのを拒否してしまう。
こうやって共依存が深まっていくのです。

共依存について読んでみて、どうでしたか?
結構身近にもいるんじゃないでしょうか。

表面的に問題があるのは「ダメ男である彼氏」なので、自分の問題点には気が付かない人がとても多いのが共依存の特徴。
次回は、その自分の問題点にも少し目を向けてお話していきます。

皆さん、幸せな恋愛をしてくださいね。

Text/荻尚子