電話に出ないことでイライラがエスカレート

デートDVをする人の多くには『今、自分が思った時』に『思い通り』にならないことが受け入れられないという感覚の人が多いようです。

誰でも、電話をする訳ですからその時に話がしたいと思うのは当然だと思います。
「あ~なんで出ないの!」なんて思う気持ちはきっと皆さんにもあると思いますし、多少のイライラを感じる人もいるでしょう。 でも、だからと言って相当なことがない限り本気で怒ったりはしないですよね。

相手にだって事情があるだろうし、まぁ事情なんてなくても四六時中携帯ばかり気にしている訳にはいかないのですから、着信に気がつかないことだってありますしね。

一刻を争うような緊急事態なら私も何回も掛けたりするかな。
でも、そこまでの緊急事態でないなら、1度掛けて着信履歴が残るなら掛け直してくれるのを待つか、または要件をメールに簡単に書いて返事を待ちます。

しかし、今したかったことができなかったことが許せないデートDVの人は、電話に出なかったということでイライラし始め、何度も何度も電話をかけ続けます。 中にはたったの10分ぐらいの間に着信数十件なんて人もいるようです。
そして、掛けているうちにイライラが更にエスカレートしていくようです。

よく電話に出られなかったり、掛け直すのが遅くなると、
「出られなくてごめんね」
「掛け直すのが遅くなってごめんね」
と言ったりするのは、良くあることです。

だから、人の認識の中に電話に出られなかったり、掛け直すのが遅くなったりするのは、あまり良いことではないというイメージがあると思います。
でも、これって本当に悪いことをしていると言うより、社交辞令のようなものだと思うんです。

きっとデートDVに遭っている女性たちも着信の多さを見て驚愕を覚えると共に、見た瞬間に掛け直し、とっさに「電話に出られなくてごめんね」というような謝罪の言葉を言うと思います。

すると、相手から「お前は悪いことをした!」「俺は悪い事をされた!」という空気が一気に流れてしまい、たかだか電話に出られなかった(メールの場合も同じです)だけで長時間お説教をされたり、怒鳴られたり、罵倒されたりしてしまいます。