イケメンでもお金持ちでもないオジサンに口説かれたら?女性のガチ本音

先日、某雑誌に寄稿するためにネット上でアンケートをとりました。「イケメンでもお金持ちでもない中年男性に口説かれて落とされたことはありますか?」というもので、その結果は誌面で発表することになっているのでネタバレはできないのですが、その原稿にまるごと採用しなかったアンケート項目があって、そこに集まった回答がなかなか面白かったので、このエッセイで成仏させたいと思います。いわゆる二毛作。

「こういう口説き方だったら、OKしたかも」

「イケメンでもお金持ちでもない中年男性に口説かれて落とされたことはありますか?」という質問項目に「ない」と答えた方に対して、「こういう口説き方だったら、OKしたかも」というのがあったら教えてくださいという追加質問なのですが、まず厳しいのが「タイムマシンがないと無理」だとか「中年なのに口説きたいとかキモい」、「中年男性が中年女性を口説くのは自然だと思う。若い女にばかり声をかけているのはキモすぎて無理」という中年男性そのものがないというコメントです。最後の方は中年×中年は肯定していますが。

最近はとくに年の差恋愛を否定する風潮にあるし、オジサンというだけで蔑ろにしていいみたいな人すらいるので、当然予想された回答なのですが、周囲のオジサンたちのことを思うとちょっと胸が痛い。しかし一方では、40代後半の知人男性が「同じ年の女? おばさんだから無理でしょ」と発言しているのを「自分を棚にあげまくってるなぁ」としらけた気持ちになったことがある。また、10歳15歳年下の女の子がいいと言いながら、もう10年以上も婚活を続けている別の知人(50代)については、いつまで夢を見続けるのかなと冷やかな視線を送っている。まぁ若い女の子がかわいいのはわかりますし、夢がない人生よりも夢を追う人生のがいいともいえるけどね!

顔やお金はあまり関係がない

もっとも多かった回答は「容姿や金銭状況に限らず、お互い決まった相手がいなくて気が合うならなくもない」とか「口説き方よりも会話の内容やテンポが好みかどうかが重要。会話してて、好きだと思ったらどういう口説き方でもOK」とか「お話が面白かったらイケメンでもお金がなくても良いですが、(実際に口説いてきた中年男性の方は)つまらないので論外でした笑」といった、好感さえもてる相手なら中年であってもいいし、イケメンだとかお金持ちだとかはさして関係ないというもので、これにはわたしも同意です。イケメンだろうがお金持ちだろうが退屈な相手と一緒にいても仕方ない。

あとは「何があっても君を守るよ」「結婚しよう」と口説かれれば落ちたというコメントもあったのですが、冗談なのか本気なのか。回答者さまの本意が知りたいところです。

Text/大泉りか