誰かから逃げてる彼氏に布団を届ける「犯罪じみてるけどキュンな思い出」

今年、最後の日ですね。大晦日らしく今年一年を振り返って「すごくいい年だったなぁ」という感じで、しみじみ浸っている年の暮れです。

さて、さすがに仕事もひと段落したので、一度最終話まで完走した、ネットフリックスの「First Love 初恋」をもう一度、第一話から見直しております。ヤング晴道かわいすぎ。

珍しく二周目に行くくらいにはハマったのですが、夫もわたし以上にツボったらしく、自分の高校の卒業アルバムやら、昔の彼女とのキス写真やらを持ち出してきて、ニヤニヤと見つめている。ちょっと羨ましく思い、わたしにも初恋っぽいきゅんなエピソードはなかったかなと、学生時代の恋愛を思い返したところ、早朝からパチンコ屋のモーニングに並んだことや、長電話するためにイラン人からテレフォンカードを買ったこと、原チャリで二ケツしてて警察に追われたことなど、犯罪じみたことしか思い出せずに、撃沈しました。ロクな青春送ってない!

最もロクでもない青春の思い出

そんなロクでもない青春の中で、最もロクでもない思い出といえば高校二年生の冬のことです。当時付き合い始めたばかりの同じ年の彼氏(職業:フリーター)は、いま振り返っても、別れた彼氏の中では一番か二番目くらいに好きだった相手でした。その彼から、ある日、電話が架かってきてこう言われたのです。

「ちょっと下手打っちゃって、逃げてる。もしも知らないヤツに呼び出されても、絶対に会いにいくなよ」

なになになに、なんなのー!? 詳しいことを聞こうとしたところで、電話は慌ただしく切れて以後、音信不通に。ポケベルを鳴らしても待ちぼうけ! いったい何がどうなっているのかと不安な気持ちで過ごしていた数日後、ようやくその彼から連絡があり「友達の家にいる」と居場所を明かしてくれたのです。

取り急ぎ事情を聞くために、会いに行くことになり、その際に何か欲しいものがないかと問うたところ、返ってきたのは「布団がなくて、寝るときに寒くて困っている」という言葉でした。当時はニトリもIKEAもなく布団はそこそこに高価でもあった。どうすれば……と悩んだあげく、一枚くらい客用の布団がなくなったところで、両親は気が付かないに違いないと踏んで、家の押し入れの中から一枚掛け布団をパクることにしたのでした。