「自分が拒否されること=損失」を怖がってない?

誰だって損はしたくないもの。でも往々にして損をしたくないという気持ちが強いがために、冷静な判断ができなくなることがあるのよ。

たとえば、うっかり間違えて自分の興味の無い映画のチケットを買ってしまったとしましょう。もちろん払い戻しはできません。こういう場合、冷静に考えてみれば見たくも無い映画を見るぐらいなら、貴重な時間を他のことのために使ったほうがいい。でも人間は「せっかく映画のチケット買ったのに損はしたくない」と考えて、ついつい映画を見てしまうことがあるのよ。

そういえばちょっと前に円安が進んだとき、こんなニュースがあったわね。円安で円の価値が落ちないうちにと、急に輸入高級時計が売れはじめたの。でも冷静になれば円安になっているときはあまりお買い得じゃないから買わないほうがいいのよね。円高のときに買ったほうが当然いいのよ。でも、「これ以上円安が進んだら損するかも」と思って買い物客が殺到したというわけ。これも「損をしたくない」という損失回避なのよ。

じゃあ、なぜ独りになりたくないのに、人間関係を切る行動に出てしまうのか。それは「自分が拒否されること=損失」が怖いからじゃないかというのがアテクシの考え。自分が拒否されることが怖くて、最初から拒否されないように仕向けてしまうのよ。

つまり、「絶対に自分が拒否されない人以外からの連絡を、自ら絶ってしまう」というわけ。

これを解決するためには、「拒否されること=損失」ではないと考えるしかありません。世の中にはたくさんの人がいる。だから、うまく行く人もいれば、うまく行かない人もいる。でも、自ら積極的に行動しなければ、うまく行くかどうかもわからないのよ。

でも、もし自分が嫌われたとしても、自分の経験値は間違いなく上がるわ。だから、嫌われたら、いい人生勉強ができたと思いましょう。それに「自分が嫌われないか、いつも不安になっている人」より「ダメ元でもいいから、いろんな人とつながろうとする人」のほうが魅力的になっていくのよ。

うまく行けばラッキー、うまく行かなかったら人生勉強に自分のレベルアップにもなる。だったらやるしかないでしょ!(アレ、どこかで聞いたような)

参考になったかしら?

次回は、「プライベートと仕事、上手く気持ち切り替えできない!」をお届けします。

Text/Tomy

初出:2013.10.04